◇登山とスキー TOP4御岳.jpg (33472 バイト)  白山.JPG (59804 バイト)

日々、何かにつけて頭の中だけで考えて”あれはこうだ、これはああだとか”理屈ばかり言っている人間社会の中で、スキーや登山を通して自然と共生してみると、自分という存在や生き方までを教えてくれるような気がします。

それは自分が忘れかけていた子供のような素直さを山の自然が取り戻してくれるからかもしれません。

10代のころから山に親しんできました。名だたる山の頂上を極めてきたわけではありませんが、いつも心の中に山の自然が住み着いていました。

50代になってやっと、山に登ることによって教えられると言うか、今まで感じ取れなかった何かはっきりとはわからない精神的なものを感じとることができるようになってきました。
まだ具体的には何も分かりませんが、これは今までになかったことです。

私が色んなことで参考にしているイギリス。そのイギリスから110年も前に、宣教師Walter Westonが日本への伝導を目的にやってきました。彼は日本の山に登っているうちに宣教師を辞任しアルパインになっています。
宗教よりも山の自然に魅了されたのでしょうか。
(名古屋から一番近い百名山の一つ、恵那山には1893年に登っています。)

深田久弥は3000もの山を踏破し、その中から100を選びました。
百名山の選択で求められたものは「山の品格」、「山の歴史」、「個性のある山」でした。
彼が山の自然から感じたものは結局のところ、人の持っているものと全く同じものだったのかもしれません。

人は山の自然の中に住み着いている妖精みたいなものからメッセージを感じとるために登っているのかもしれません。

春山薫風
夏山清涼
秋山色彩
冬山静寂
            利雄