Steve Jobsスタンフォード大学の卒業式で の祝賀スピーチ
Voice of Americaの変遷
InspireさせられたTV映像
趣味はみちしるべ
教えられたこと
書き残したきこと
一期一会
パソコンのこと
天命を知る年になって

 

Voice of Americaの変遷

短波放送
1975年の頃、短波放送が聞ける「SONYのskysensor5900」を買って、
VOAのSpecial Englishを聴いていたことが一時ありました。キューというような短波の音と共に途切れ途切れの音声にも、生の英語が聞ける喜びやアメリカからの最新のNEWSを聴いて???悦んでいました。

1980年、今でもハッキリ覚えているニュースがあります。
「ジョン・レノンが撃たれて亡くなった」と流れて来たときは本当に驚き ”ジョンが死んだ” と叫んでしまいました。

1983年、会社の仕事でフィラデルフィア近郊に行っていたとき、
休日を利用してワシントンDCにあるスミソニアン博物館に行きました。
車を近くの駐車場に止めていたら偶然にもVOAのビルを見つけ、何か旧友にでも会ったような気持ちになったことを覚えています。

INTERNET
1995年頃からインターネットが普及し始めていましたが、先行きに不確実な要素が多く、またダイヤル回線接続ではとても使いものにならず、コンテンツもプアーでした。
しかし、今ではDigital通信の高速化で、文字だけでなく画像や音楽、音声、動画など、時空を超えて見ることができるようになりました。
インターネットのお陰で、
VOA(Voice of America)のホームページからはSpecial Englishが聴け、その内容を読むことでき、
最近ではVideoでアナウンサーの音声と字幕がでます。

革新や刷新(Innovation)を嗅ぎつけ消化して自分の血や肉にしてしまうことです!
歴史の中で一つの技術革新が世界を変えてしまった事例は幾つもありますが、Computer&Internetもその一つでしょう。
2012年アカデミー賞の作品賞を受賞したアーティストもそれですね。

 

InspireさせられたTV映像

1963年11/22
映像が伝えるインパクトの凄さを感じた最初の日でした。
その日は、アメリカとのテレビ中継ができるようになった初めての日で、アメリカから送られてくる記念番組を家族そろって待っていました。
そこへ一転、ケネディー大統領暗殺のニュースが映し出され、急きょ事件の生中継が放送されました。
家族も私も、現職の大統領が銃で撃ち殺されてしまうアメリカに、たいへん衝撃を受けました。

USA
最初にアメリカ(Pennsylvania)に行った時の印象が強く残っていて、
いつの日にか、子供たちにアメリカを見せてやりたいと思っていました。
1994年の夏それが実現し、家族5人でアメリカ旅行(Los Angeles New York Washington Boston Seattle)をしました


JFK
Washington,D.C.では、アーリントン国立墓地のジョン・F・ケネディーの墓にも行きました。

あの日から30年が経っていました。

John Fitzgerald Kennedy 1917-1963 Eternal Flame Arlington National Cemetery

ポトマック河畔を歩いて南下し
GeorgeMason Memorial Bridge
を渡って河畔を北上し
辿り着いた、熱い日でした


石碑
には
Ask not what your country can do for you.  Ask what you can do for your country.
祖国が何をしてくれるかではなく、祖国のために何をするのか
就任演説での、あの有名な言葉が刻まれていて、Eternal Flameが燃え続けていました。
そこからはCapitolが正面に見えます。
アメリカにとってリンカーンとOverlapするところがあり、共に忘れることのできない政治家であることが伝わってきました。

リンカーン

後日、リンカーンが暗殺されたフォード劇場へも家族で行きました。
小さな劇場でしたが大きな悲劇が起きた

 

 

の至近距離で後頭部を撃たれれば助かりませんね。(明治維新の3年前のことです)

 

 

 

 

 

 


President Lincoln died in this room at 7:22 a.m. on April 15, 1865
in The Petersen House
フォード劇場の向かい側



(通りには黒人が多く、子供たちがドラムに見立てたドラム缶を打ち鳴らし、合奏していました。
それが実に上手で、Take fiveのドラムのようで、天性のミュジシャンだなと感じたことを今も覚えています)

歴史から学ぶ
その時、どんなに歴史が変わろうとも主義主張には、必ず反対派が付きものなのだと、
そして、私たちの生きている今ある世界が、どのようにしてこのような社会になったのか、を教えてくれます。
歴史の中での出来事の年代や人名を覚えることではなく、原因と結果を正しく知ることが、歴史学の本質だ。
(と、こんな考えが中学生の頃からあったので成績が悪かったのかもしれない???)

 

arrowsgn.gif (1920 バイト)趣味の中から教えてもらうことが多く、人生の道標(みちしるべ)になっています。
心技体という言葉がありますが、心は精神力であり、技は表現力であり、体は体力であると独り善がりに思っています。
しかし、それぞれが単独なものではなく、くもの巣のように相互が関連し、1つのものとして形成され、バランスが取れ、はじめて達人になれるのでしょう。
 
達人は難しいかもしれませんが、心や技や体といった、それぞれの分野で趣味を持つことができれば、バランスのとれた一生を楽しむことができるのではないでしょうか。

例えば、精神は自然との共生よって、表現はスポーツの分野で、感覚は芸術の中から自分の好きな趣味を持つ事で達人に近づけるかもしれません。
 
自然と共生してみると、植物はけなげです。根付いた所から移動することはできません。その場所で四季の変化をまともに受け、逞しく生きています。
色や形や匂いで自己を一所懸命に表現しています。
長い時間を通して自然によって培われた、山や水や草木や花、一つ一つをじっくり眺めていると無駄がなく造形がシンプルで美しく見えます。人間より洗練されているように見えます。

作家の吉川英治が  「いいものほど、ほとんどは、単純である。人間でも、ほんとうの人物ほど、有りのままだ。」 と書いています。

学ぶところは自然の中にいっぱいあるような気がします。
 
百年もの歴史在るスポーツのほとんだは、自由と規律の国イギリスで育ってきたといっても過言では在りません。スポーツを通して人生哲学を教えてもられるようでもあります。
その精神として尊重すべきものが「スポーツマンシップ」でしょう。
彼我の立場を比べて、何かの事情によって得た、不当に有利な立場を利用して勝負する事を拒否する精神、すなわち対等の条件でのみ勝負に臨む心掛けをいうもので、これを学ぶことは学問と共に重要です。
スポーツマンシップの精神は人生の中で遭遇する多くの立場や場面で「爽やかさ」というか、「おおらか」というものになるよう気がします。

人類は道具を使うことで進歩し、新たな楽しみや喜びを発見してきました。
文明を発達させました。
文明は人類に時間的なユトリを与えてくれました。
ユトリは楽しみやよろこびを与えてくれ文化を興してきました。
心が亡くなった(忙しい)時代と文化の時代を繰返してきました。
21世紀、日本は新たな文化の時代に入るような気がします。


教えられたこと

不況だ不況だといっても、世界を見渡せばもっと大変な国がいっぱいあるし、長い人生、順風満帆ばかりじゃないんだから、どんな時でも明るく前向きにやることだよ。



立場や状況は違っていても、人の本質や真価は無風や逆風のときに表れるものです。
イギリスかアメリカかは分からないが、こんな言葉があります。
Prosperity makes friends, adversity tries them.
(繁栄が友を作り、逆境がその真価を試す)
戦後はじめて、人も企業も国も、試される時代に入ってきたってことです。



リストラ(restructuring)と片仮名にして平気で使っているけど、日本語で「食い口減らし」と表現すれば本質が分かり易い。
豊田市に在る自動車会社はバブル期に「ケチな会社」と言われていましたが、今は「人を大事にする」といっている。
世間の動きと反対なことをしている方が健全なのかも知れません。



資本主義社会では、与えられたことを早く理解し、正確に記憶して、正しく解く(処理する)人材は必要です。
しかし、教育の中で、それらを得意とする人達だけが優秀な人だとしてきたことには、問題がある。
社会には、いろんな役割の人達が居てこそ成り立つんだから、個人の得意な分野を伸ばしたり、社会の中で色々な役割を持てるように、柔軟性のある人に育ってくれるように、励ますことだけでいいんだよ。



決められたことや経験したことに対しては、素早く適切に対応していく人は沢山いるから、マニュアル化しておくことは大事かもしれません。
しかし、新たな問題や初めて体験することに対しては、冷静に自の知恵で対処しなければなりません
それができる人は少ない。
与えられたことをどれだけ理解したか、どれだけ憶えたか、どれだけ解けたかを競争する教育は終わらせ、状況や立場に左右されず、自分で考え、判断し、意見を言い、応答し、行動していける人を育成すべきだね。
(株主が文句を言っても総会屋(用心棒)に頼むのではなく、自ら爽快に説得できるような社長でなくちゃ、資格は無いよ)
与えられたことさえ処理しておけば、右肩上がりに経済成長していく時代は終わったのだから、21世紀は自分で新たなことを考え、チャレンジしていく、後者のような人材が必要なんです。
むしろ、ルネッサンスやシルクロードの時代を生きた人々が見本かもしてません。



指揮者の小沢征爾さんがウィーン国立歌劇場音楽監督に就任されたとのこと、すばらしいですね。
才能や能力を備えた連中の我侭を上手くまとめて合奏、協奏、交響曲へと、その気にさせる指揮者はすごいと思っていました。
歌劇の場合は更に演目、歌手、演出家、客演指揮者などを監督していかなくてはなりません。
「人をまとめ、その気にさせて組織を動かす人物」 は国でも、組織でも、事業でも、あらゆる社会の中で必要とされます。
CNNの質問に、I trust the orchestra. and The orchestra trust me. だと話していらっしゃいました。
しかし、まだ、すごい人々がいるんですね。
伝統と歴史の重みを誇りにしているオーストリア(ヨーロッパのドイツ語圏)の人々です。
人種や国籍を超え、極東のアジア人を、その最高の座に就かせる器量の大きさ、柔軟さ、懐の深さ、もう表現のしようがありません。
この人たちを地球人というのでしょう。

自動や他力ばかり求める時代のかなで、自力で達成したときの喜びは格別です。
有森有子さんがおっしゃっていた「自分を誉めてやりたい」気持ちになります。
また人間に生まれてきて自分の生き方や生き様の大切さを感じた一日でもありました。(西穂高岳登頂)



人との出会いは、新たな世界へと旅立たない限り、新たに起こり得るものではないと思っています。
出会いは、場所が、時間が、状況が、心が、共に一致しなければ起こり得るものではありません。
それが縁というものなのでしょう。
この世に人間として生まれてきて、僅か半世紀少々の時を共有し、この地球上で共存していることが何らかの運命だと考えれば、この人間社会の中で縁のない人は一人もいない。そんな気持ちです。


〜 書き残したきこと 〜

<本やインターネットではわからないこと>
書籍やホームページの役割は、動機付けや、行動を促すことが本質だと思っています。
それは、どんなにリアルな文章を書いて表現したとしても、どんなにいい写真を載せたとしても、現場に行って体験する感動には及ばないからです。
深田久弥が「日本百名山」を書きました。それによって今、多くの中高年の人達が登山をするようになり、自然の中でしか味合うことができない体験を 楽しんでいます。
まさに、役割を果たしているといえます。 2003.10/31

大賀ソニー名誉会長・・・退職慰労金16億円を軽井沢町に寄付 ・・・もともと関心のあった人物だけに、然もありなんと感じ、盛田さんの伯楽にも劣らぬ見識に、改めて感心もした。一人の男の生き様の爽快さに心をうたれ、僅かながら著作権料を払いたくなり「SONYの旋律」を購入し た。 2003.6/11

NYYの松井選手・・・人生は面白可笑しいことばかりではありません。山あり谷ありです。特に谷にいる時に、その人の本質がでてくるものです。  苦しい事態に動ぜず 、状況から逃げることもなく、自分を信じていつものように接することができる人はそんなにいるものではありません。多くのアメリカ人や日本人が野球を通して一流の駿馬の姿を感じていること でしょう。 2003.6/2

真理への旅人たち」 NHK人間講座 米沢富美子 ・・・TVと読書からでしか分からないけれど、本当に素晴らしい女性だなあと思った。  2003.5/27 

三浦雄一郎70才チョモランマ8850m登頂 ・・・(なんで山に登るのと聞かれて、そんな所へは行ってないけど )
刻々と変化する自然は、体と心の両方に対し僅かの誤魔化しも許してくれないですね。
状況から逃避したり責任転嫁することなく受け止め、自分に潰されることなく平静な気持ちで判断していく知恵と努力と勇気が要求されます。これが挑戦(Challenge)ということなんですよね。  2003.5/22 

So What? ・・・この言葉はAndy Warholのためだけにはないな。人の評価を気にしていないで有りのままに創造することができるようになるには、考え方の転換が必要なんだが。2003.5/11 

失われた文化財」 名古屋大学 特別講演会を聴講していて ・・・一神教・多神教、私は無信教者だが、日本には八百万の神があって、良かったのではないかと思うようになった。一つのことに拘らず、古いものを捨てていくことは、発展進展には必要なことかもしれない。  2003.5/09 

イラク陥落 ・・・所詮、人間社会は廻る因果と塞翁が馬か、桶狭間があっても本能寺がくるようなものかも。2003.4/10 

一期一会

2001/07/31
Hiro visits Boston in Massachusetts of the USA.
Dear Sullivan family.
Thank you very much for your kindness and a very nice idea.
I think that hiro will get a lot of unforgettable experiences from your family.

In 21 century, Japanese needs more the communication for foreigner and  the power of expression (presentation) in global society.
We have to recognize that there are many kinds of people, the different ideology, and the different values.
The first thing to do is to know them through various kinds of experiences.
I hope you will become to understand the difference.    Toshi

■8年前米国に行ったとき、ロスアンゼルスでお世話になったWiner夫妻が日本旅行の途中、私達家族に会うため、2000、10/20名古屋に来てくれました。
ジェニファー能楽堂.jpg (38248 バイト)

オーストラリアのキャロラインが日本語の勉強に来ています。2000 JUN

■Lawrence E. Sullivan ローレンス E. サリバン教授 <1999/9>
Harvard Divinity School Lawrence E. Sullivan
1999年9月17日(金)の夜、Lawrence E. Sullivan ローレンス E. サリバン教授(ハーバード大学)から電話がかかってきました。
1993年の伊勢神宮式年遷宮の行事に参加するために、ご夫妻で来日されたとき以来です。
今回は南山大学で開催された世界宗教学会に出席され、その合間に会いましょうとのことでした。
妻はロンドン旅行中でした。

14年も前ですが、私のマンションに住んでいたキーナン教授(ウイスコンシン州大学)の紹介でローレンスに会いました。私より2歳年下で、その当時はシカゴ大学の教授でした。家族ぐるみの付き合いを通して、魅力ある人間性と豊かな人柄に影響を受けました。7、8年前ですがボストンの自宅に家族で押しかけ、いろいろ案内していただきました。このご夫妻に会っていなければ私は違った生き方をしていたかもしれません。

日曜日の午後、南山大学近くの喫茶店で1時間ばかりジェスチャ交じりの片言英語で懐かしく話しました。
私は宗教について皆無、しかも貧弱な英語力です。しかし、今回も会ってみると、ローレンスの公平さや誠実さが容姿や表情、響きや動き、気配りや感性から見え、一流の人物が持っているもの、そのものでした。

世界中の優秀な学生達が、ハーバードでローレンスのような教授たちに接しながら学び、やがて大人になり、国のリーダーとして活躍していくことを考えると、人間形成を重視した大学環境に最も必要なことは、一流の教授陣を配する事でしょう。
イギリスやアメリカの大学環境については書籍やメディアを通して知ってはいましたが、そのことを裏付けるようなローレンスでした。

事業をするようになったからなのか、50歳を過ぎた年になったからなのか、その辺は分かりませんが、ローレンスと話しながら思った事は、(英語力の低さが感受性を高ぶらせたのかもしれません)
大人になっても、人間の営みというものは、存外、素直に、無邪気に、行われているところがあり、もって廻った、尤もらしい大人の理屈よりも、あどけない子供の直感のような感性で決まっていくようなところが多分にあります。
人間として、その辺のところが一番大切なことなのかもしれません。

子供のころから、自分は 「友に恵まれた」 人生を歩んでいると、いつも感じてきました。この日も、そんな一日になりました。 
 
 

パソコンのこと
◆ 難しさ
◆ おもしさ
◆ パソコンやインターネットは創造と表現のための道具ですよ


◇難しさ                   

自分に持っているものが無くて、全く考えない人、全く行動しない人、新たなことをどんどん進めていけない人はテレビの方を奨めます。

しかし、そんな人はまず居ません。難しく考えれば限がありませんが、わたしは難しいことに出会った時、いつもこう考えています。

「所詮、人間が考え決めたこと、そのうちなんとかなるだろう」 と。



唐突ですが、
スキーを始めたころは、冷たくて、重くて、意のままにならず、転んで濡れて、足腰は痛くなり、何でこんなことが面白いのかと疑心暗鬼になります。

しかし、少しお金を掛けて、少し努力して、少し考えて、まずは停止することを覚えることです。
なぜなら、スピードが出ても止まることが出来ないことほど怖いものはありません。
これが自分を抑制している意識です。これを取り除くことです。

繰り返しているうちに曲がって止まる要領を覚え、少しスピードが出せるようになるのです。
少しスピードがでても乗れるようになると、曲がるときに生ずる摩擦係数よりも滑って行くべクトルが勝るため、容易にターンができるようになるのです。

自然の原理が分かってくると、楽しさや喜びになります。

少しお金を掛けて、少し努力して、少し考えていると、上達段階のプラトー状態が終わり、パラレルで滑れるようになっています。

パラレルは別世界です。
これを知らずしてスキーをあきらめる人が70%いるそうです。
残念ですね。

自分を向上させるには、少しお金を掛けて、少し努力して、少し考えることです。

ただ、仕事にしても、スポーツにしても、趣味しても、チョコチョコと少しやって、簡単に分かるものは何一つ在りません。
楽しみとして続けることです。
やがて、面白くなり好きになります。そうなったら、しめたものです。
糸口を見つけたのです。

世の中には、颯爽と生きている人がいます。
そういう人達は、見えているんですよ。

◇おもしろさ

自動車がここまで発達してきた理由の一つには、操作が簡単で意のままになるからです。

ゲームもそうです。
だから、皆で必死になっているのです。

しかし、他人が造ったのようなゲームで遊んでいても、すぐ飽きてくるはずです。

幼稚園児でさえ、ブランコや滑り台でいつまでも遊んでいません。
子供は好奇心旺盛ですから次から次へとよく遊びます。
しかし、好奇心が一巡すると自己主張や自己表現へと進歩していきます。
(同時に、大体この辺りから親が芽を摘みはじめます。  余談)

自分の意のままになると言うことは、面白いと言うことなのです。
(だいたい世の中、自分の思いのままにならないからです)



創造や表現の世界は飽きずに続けられるということです。
決められたことを覚えたり、与えられたことをする世界ではありません。

例えて言えば、小倉遊亀さんのような芸術の世界です。
80歳や90歳になっても元気に創作されている方が多勢いらっしゃいます。
しかし、この面白さは好奇心とは違い創作する面白さです。



物事のおもしろさを知るには自分が主役になることです。

主役は自の意思で自由に創造し表現することができるため、個性がでてきます。
その個性によって、人々は感動します。

同時に自分もおもしろくなるのです。


どの分野でもそうですが、主役は輝いて生き生きしていますよ。
宝塚の「麻路さき」さんを見ていても主役になりきっています。(もう退団されたかな)



小説「路傍の石」の作家、山本有三さんが言っています。

「たった一人しかない自分を
たった一度しかない一生を
本当に輝かしださなかったら、
人間に生まれてきた甲斐がないじゃないか」


◆ パソコンやインターネットは創造と表現のための道具です


パソコンやインターネットに限った話ではありませんが、
自分に持っているものがあれば、それを表現すべきです。

表現する手段は何でもかまいません。自分ができることなら何でも。

パソコンやインターネットは世界と言う舞台に披露することができ、地球上の人々が観客になってくれます。

パソコンやインターネットはあなたの頭脳の中で展開している世界を表現するための、1つの道具なのです。

あなたの中に閉まって置いても誰も分かってくれません。
貴方の個性を出し、貴方の考えを表わし、貴方の持っているものを表現しましょう。
必ずコミュニケーションができ、人と人の出会いに繋がってきますよ。

論語に 「士は己を知る人のために死す」 と言う言葉があります。

4000年も前から人は自分を知ってくれる人を求め、
自分を知ってくれた人の為であれば死んでも良い、と思っていたのです。

現在でも変わりませんよ。

あなたを 「知る人」 が必ず現れます。
そして、知ってもらったら、次は、あなたが 「知る人」 になる番です。

例えば、「知る人」は司馬遼太郎で、「知ってもらった」須田剋太のような関係ですね。

平成10年春

 

天命を知る年になって Feb 1997

◇過去から
◇戦後の高度経済成長
◇市場の成熟と国際化
◇ノブレス・オブリージ
◇日本社会と西欧社会
◇将来のこと
◇今からのあなたは

 

◇過去から                 
 
日本の多くの企業は何らかのかたちで各省庁の指導監督のもとで、第二次大戦以降の世界的な復興と共に成長してきました。
大蔵省の指針で普及や国の金融財政の安定化などに貢献してきました。
 
◇戦後の高度経済成長          
 
そのような背景には、戦後の団塊の世代とともに大量生産/大量消費型の社会構造と
輸出主導型の経済構造を基盤にした国造りに起因しています。
所謂、企業中心の高度経済成長を指標にした、行政主導(ガイドライン)に沿った事業が進められてきたからです。
 
団塊の世代の成長と共にインフラの整備が進み、物品の豊かさを求めて需給のバランスがとれ、人も物もどんどん増加していきました。
そのおかげで日本はGDPでみても世界トップクラスの経済大国になりました。
企業は決められた事を守って事業をしておけば、収益が上がり成長しました。
 
このような環境下では、どうしても経営者(指導者)としての資質重視よりは日本古来の「和を持って尊しとなす心」がはたらきました。
官民の癒着など、あらゆる組織や団体の中で、競争を避け、なるべくならば穏便に物事をすませたいという気持ちがいろんなところで作用してきました。総会屋などの問題も典型的な例です。
 
◇市場の成熟と国際化          
 
国内市場が成熟することで経済が停滞し、市場がGLOBAL化してくることで国際経済に対応した経営が要求され、今までの行政指導型や護送船団方式による規制の中でのマーケットが順調に成長しなくなりました。
 
同時に、政官民の指導的役割の部分における能力の限界や怠慢や腐敗が見えてくるようにもなり、指導者の資質が問われるようになってきました。
◇ノブレス・オブリジェ           
 
国の中にいろいろな問題はあったとしても、国を指導していく分野や組織の中で、人の上に立っていく人の資質は重要です。
イギリスやヨーロッパでは中世の時代から「ノブレス・オブリジェ」Noblesse Obligeという言葉があるように、指導者の資質を重視する考えが定着しています。
 
人種や民族や宗教間の争いは殺戮そのものです。
国が支配されることで奴隷となってしまい、市民が一人残らず殺され、城や民族が消滅してしまうことを歴史の中で体験してきています。
指導者の資質いかんで皆殺しになっり、奴隷になった民族だからです。

騎馬民族には個人のアイデア競争を促し、状況に対し臨機応変に対応する能力を求め、支配をしていく精神があります。
ここ50年の間でもアメリカやイギリスが行ってきたことに「支配」という言葉を当てはめれば全てが見えてきます。

一方、農耕民族の日本では、大将が腹を切るか。水攻めや兵糧攻めで降伏させて終わらせることが誉れでもありました。
皆殺しになりません。奴隷にもなりません。どうしても責任が曖昧になり、責任を分担するように組織も作られました。

更に、徳川300年間、喧嘩両成敗やお家断絶で争いごとを押さえてきました。
共同体の中で争い事や競争を避け、なるべくなら穏便に済ませる精神を作り上げていったのです。
 
◇日本社会と西欧社会          
前述したように、欧米は競争と支配による自己主役の思想世界です。
 
そのため、成熟した社会でありながら20年もすると全く異質の大企業が新たに出てきます。
それは激しい競争の中で、勝者(支配者)が標準化していく事を認め、年齢や性別にこだわることなく指導者の能力や資質を重視する社会思想があるからです。
それによって、国は豊かになり、世界のリーダとして君臨することが可能だからです。
19世紀のイギリスや20世紀のアメリカがまさにそれです。
イギリスやアメリカに行くと、その時代の中で国のために活躍した人物を、国の英雄として尊重し、国民の中に知らしめすように空港や道路に人物名をつけています。
 
デザイナーの森英恵さんがおっしゃっていました。
「欧米人はつねに主役は自分なのであるという意識があるため、
服装(ファッション)にも、自己を表現しようとする。
一方、日本人は皆、同じ服装をし、その中での物腰や仕草で自己を表現しようとする。」

どちらも良いところがあり、両方備わっていれば最高ですが、考え方からすれば両極端です。

もちろん、欧米をみても良い事ばかりではありません。民族や宗教、貧富の差、地球上のそれぞれの国で問題を抱えています。
国際情勢を見ていても、子供の喧嘩や欲張りと変わらないようなことをしている国がいっぱいあります。
しかし、指導者足ることをして男女間の問題を問われている指導者(クリントン)の方が資質からすれば上級です
 
◇将来のこと                

民族的思想や特徴は長い歴史の中で形成されていきます。

日本は状況に対し臨機応変に対応する手段や方法をまとめ、新たに決定し新しい制度として作り上げていくことが苦手なような気がします。
そのため、日本人はどうしても種々の状況を想定し、それをマニュアル化することで安心するようです。

また、責任をとり、二度と再発しないように、仕組みを変えていくことが出来ない民族です。
どう考えても、新たな戦略や戦術を考えながら内外に対しリーダーシップを発揮していく民族ではないような気がします。
商人と言うよりも職人という感じです。

今はまだGDPも上位で、ばら撒いておけばなんとかなりますが、21世紀後半はどうなっているのでしょう。
いろいろ考えていくと、GDPで7位ぐらいの国であれば、内外の出来事がうまく回っていくような気もします。

歴史の流の中で成熟に向かう過程なのかもしれません。
もっと書きたいことがたくさんありますが、「イントロ」ではなくなりそうなので止めます。

◇今からのあなたは   
 
近年は社会が国際化・多様化し、考え方も少しずつ欧米化してきました。同時に地球上の環境の変化や自然現象は予想もしなかった場所で発生し、突発的な事故となっています。
 
このような複雑なリスク社会の中で、安心と安全を維持するためには
「人任せではなく、自分の頭で考え、自分のこととして備え、万一の時は責任をとる心構え」が必要です。