DVDで楽しむ:  三國志 全14巻84集
三国志 吉川英治 1979年購入 1980年完読
人間、歴史、政治とは何か、多くを学んだ 人を見る目、人生観に凄く役立った 今も書棚に祀ってある

 
 
Amazon:三国演義DVD全14巻84集 三國志 三国演義DVD 三國志 完全版 全14巻
 実に面白かった 結局は文事武備 魏は長安、洛陽を抱える大文化都市 一方の呉や蜀は田舎の辺境地
今で言えばアメリカと北朝鮮、昔で言えば第二次大戦のアメリカと日本。1940年代の戦時中アメリカ国民は映画や演劇、自動車で娯楽を楽しんでいた。一方の日本は特攻隊、国民総動員決死、竹ヤリで本土決戦・・・  

曹操は政治家であり武将であり詩人でもあった 「ほこを横たえて詩をす」 鋭い感性と学識高く教養深い理性があったとしても戦に勝算する自信と心の余裕なくしては詠えないはずだ 実践力のある胆玉の座った悠然とした男だったに違いない

◆滔々たる長江の流れ 歴史の憂愁をのせて東へ 英雄達の雄叫びは波に消え また水泡となって蘇る
 人の世の善悪 空しき勝敗 いかになろうとも 青き山々 尚も夕日に映え 変わらず我を包む 白髪の漁夫は
 川面にその一生を語り 秋風 春風にひたる 良き友と酒を酌み交わし 古今の出来ごとすべて 一夜の笑話に付す

◆刀剣の輝きすでになく 今は遥か角笛 陣太鼓 眼前に浮かびくるは 散り逝きし英雄達の面影
 黄塵の古道は風に埋もれ 狼煙立ちし古城 荒れ果てる 歳月は空しくうつろい 残るは親しき者の名のみ
 興亡は誰が定めし 盛衰は人の世の理か 一夜の風 雲風に散り 荒野の果てに幻影す 邂逅と別離は人の運命
 時に心踊らせまた涙す 英雄としてことをなすに 死後の名声を求めず 長江の流れは歴史の涙
 情ありて歌う兵の詩 時の過ぎゆく空 煌く星 人として英雄ならば 歴史の戦場を駆けめぐれ

〜曹操の漢詩 歩出夏門行の抜粋〜
霊亀は長寿なれども必ず死し、竜は霧と共に現れるも、終には土灰どはいに帰するのみ。
老いたる駿馬は馬屋に伏すも、その志は千里を馳す。 烈士もまた年を経て、その壮心は已むことなし。
時節の満ち欠けは、独り天に在らず、心に喜神を含めば遂には長久せざるなし。 幸いなるの至りというべし。
志を歌にして詠ぜん。

 
(第1巻上) 第1集 『桃園三結義』劉備、関羽、張飛/桃園の誓い
  第2集 『十常侍乱政』漢朝廷、大いに乱れる
  第3集 『薫卓覇京師』野獣、薫卓の野望
(第1巻下) 第4集 『孟徳献刀』曹操孟徳、治世の能臣、乱世の奸雄
  第5集 『三英戦呂布』劉備、関羽、張飛の三兄弟、虎牢関で呂布と戦う
  第6集 『連環計』王允、連環の計を仕掛ける
(第2巻上) 第7集 『鳳儀亭』呂布と貂蝉、鳳儀亭の密会
  第8集 『三譲徐州』曹操、復讐の徐州出兵
  第9集 『孫策立業』孫堅の子、孫策ついに挙兵
(第2巻下) 第10集 『轅門射戟』呂布、陣門に戟を射て仲裁す
  第11集 『宛城之戦』曹操、宛城の戦勝に酔い典韋を失う
  第12集 『白門楼 上』曹操、ついに呂布を追い詰める
(第3巻上) 第13集 『白門楼 下』稀代の猛勇、呂布の最後
  第14集 『煮酒論英雄』曹操と劉備、英雄を語る
  第15集 『袁曹起兵』袁紹、曹操ついに挙兵す
(第3巻下) 第16集 『関羽約三事』関羽、投降の三つの条約
  第17集 『掛印封金』関羽、赤兎に乗って青龍刀を振るう
  第18集 『千里走単騎』関羽、劉備のもとへひた走る
(第4巻上) 第19集 『古城相会』三兄弟と趙雲、古城の町で再会す
  第20集 『孫策之死』小覇王孫策、無念の最期
  第21集 『官渡之戦 上』袁紹、曹操 天下分け目の決戦始まる
(第4巻下) 第22集 『官渡之戦 下』袁紹、鳥巣を焼かれ、官渡決戦に大敗す
  第23集 『大破袁紹』曹操、中原に覇を唱える
  第24集 『跳馬檀渓』劉備、関羽、張飛、荊州に落ちのびる
(第5巻上) 第25集 『劉備求賢』劉備、功業を望み賢士を求める
  第26集 『回馬荐諸葛』劉備、徐庶を失い臥龍を訪ねる
  第27集 『三顧茅廬』三顧の礼に応じ、諸葛亮ついに茅廬を出る
(第5巻下) 第28集 『火焼博望坡』諸葛亮初陣、博望坡で夏候惇を火攻め
  第29集 『携民渡江』劉備、領民を携えての苦難の逃走
  第30集 『舌戦群儒』趙雲、張飛の豪胆、諸葛亮の三寸不爛の舌
(第6巻上) 第31集 『智激周瑜』諸葛亮、智を用いて名将周瑜を激し、同盟を結ぶ
  第32集 『周瑜空設計』諸葛亮、周瑜、火花散る智の攻防
  第33集 『群英会』周瑜、宴を催し蒋幹を欺く
(第6巻下) 第34集 『草船借煎』諸葛亮、一夜にして十万余の矢を得る
  第35集 『苦肉計』老将黄蓋、苦肉の計に身を投ず
  第36集 『龐統献連環』鳳雛、曹操に連環計を説き、船を繋がせる
(第7巻上) 第37集 『横槊賦詩』驕る曹操、月光の下に詩を吟ず
  第38集 『諸葛祭風』諸葛亮、真冬に東南の風を呼ぶ
  第39集 『火焼赤壁』曹操軍、赤壁に壊滅し関羽は義によって曹操を放す
(第7巻下) 第40集 『智取南部』諸葛亮、知略を駆使し荊州を奪取する
第41集 『力奪四郡』趙雲、張飛、関羽、四郡を攻略する
  第42集 『美人計』劉備、周瑜の計略で嫁取りに南徐へ招かれる
(第8巻上) 第43集 『甘露寺』劉備、呉の甘露寺で孫夫人を娶る
  第44集 『回荊州』劉備の帰還、追う周瑜を諸葛亮が阻む
  第45集 『三記周瑜』周瑜憤悶し、諸葛亮が長河吟を弾く
(第8巻下) 第46集 『臥龍吊考』周瑜天に帰し、諸葛亮号泣して弔う
  第47集 『割鬚棄袍』涼州の豪勇馬超、曹操を脅かす
  第48集 『張松献図』張松が蜀の地図を献じ、劉備が益州へ向かう
(第9巻上) 第49集 『劉備入川』劉備益州に入り、孫夫人呉に戻る
  第50集 『鳳雛落坡』劉備が成都に兵を向け、龐統は落鳳坡に散る
  第51集 『義釈厳顔』猛将張飛、諸葛亮と益州入りを競う
(第9巻下) 第52集 『奪占西川』劉備、益州成都を制圧し本拠を得る
  第53集 『単刀赴会』関羽、単身呉の宴に臨む
  第54集 『合肥会戦』孫権、合肥を攻めて張遼に大敗を喫す
(第10巻上) 第55集 『立嗣之争』曹丕と曹植、王位をめぐり骨肉の争い
  第56集 『定軍山』劉備、定軍山の戦で曹操の軍を破る
  第57集 『巧取漢中』劉備、漢中を掌中に収める
(第10巻下) 第58集 『水淹七軍』関羽、樊城水攻め、干禁の七軍を大破
  第59集 『走麦城』忠義の英傑関羽、天に帰す
  第60集 『曹操之死』乱世の奸雄、魏王曹操死す
(第11巻上) 第61集 『曹丕簒漢』曹丕、帝位を奪い魏王朝を開く
  第62集 『興兵伐呉』稀代の豪勇張飛死し、劉備復讐に起つ
第63集 『火焼連営』陸遜の火攻め、劉備軍夷陵に敗れる
(第11巻下) 第64集 『安居平五路』情義と徳の人劉備、白帝城に死す
  第65集 『兵渡濾水』諸葛亮、濾水を渡り南王と戦う
  第66集 『絶路問津』諸葛亮、死地を踏破し孟獲を捕らえる
(第12巻上) 第67集 『七擒孟獲』七度捕われ、七度許された孟獲の帰順
  第68集 『出師北伐』諸葛亮、出師の表を上書し、北伐に向かう
  第69集 『収姜維』諸葛亮、天水にて姜維を得る
(第12巻下) 第70集 『司馬復出』司馬懿仲達復権し、蜀軍迎撃に出陣す
  第71集 『空城退戦』空城の計で死地を脱し、泣いて馬謖を斬る
  第72集 『司馬取印』諸葛亮、司馬懿、宿敵相対す
(第13巻上) 第73集 『祁山闘智』諸葛亮、司馬懿、宿命の智謀戦
  第74集 『諸葛妝神』諸葛亮、鬼神を演じ司馬懿を惑わす
第75集 『六出祁山』諸葛亮、最後の北伐、六度祁山へ
(第13巻下) 第76集 『火焼上方谷』諸葛亮、司馬懿を火攻めにす
  第77集 『秋風五丈原』死せる孔明、生ける仲達を走らす
  第78集 『詐病賺曹爽』司馬氏、魏王朝の実権を握る
(第14巻上) 第79集 『呉宮干戈』孫権死し、呉王朝乱れる
  第80集 『兵困鉄籠山』姜維北伐、鉄籠山に司馬昭を追う
第81集 『司馬昭弑君』姜維、ケ艾、鐘会ら、名将激戦す
(第14巻下) 第82集 『九伐中原』姜維、最後の北伐
  第83集 『倫渡陰平』名将ケ艾、摩天嶺を超え、成都陥落す
  第84集 『三分帰晋』魏、呉、蜀滅び、幾百の英傑は神となる