過去の備忘記

2008(H20)年の備忘記

2007(H19)年
2006(H18)年
2005(H17)年

Index
2007(H19)年

10/16 神尾真由子
08/24 第5回トヨタ輸送
07/25 小澤征爾音楽塾オペ
07/22 ドルチェ弦楽合奏団 
07/11 浜 矩子
07/07 日本アマチュアゴルフ
05/22 ダリ展
04/10 安野光雅の世界
03/22 シャガール版画展
03/21 上海老飯店
03/21 両洋の眼展
03/21 名古屋国際音楽祭
03/11 NHK 新日曜美術館
03/08 映画 Dreamgirls
03/04 ランの館 MIDLAND
03/02 人間力を育てる教育
02/17 耳順
02/09 日展
01/30 エルミタージュ美術展
01/14 熱田神宮
01/02 新年会
01/01 初詣


2006(H18)年
12/30 映画 フラガール
12/20 中野振一郎のバッハ
12/02 四大浮世絵師展
11/30 スクロヴァチェフスキ
11/29 エルミタージュオーケ
11/28 県立芸術大学 定期演
11/27 ゴルフ愛友会 京が野
11/13 ゴルフ 小原CC
11/03 MIHO Museum
10/11 県立芸術大学定期演奏
07/22 M氏 のHole in one
07/17 茂木健一郎脳と創造性
07/16 國弘正雄アメリカの品
07/15 中坊公平生きること
07/10 Golf 新陽
06/27 Niki de saint phalle
06/25 豊橋交響楽団定期演奏
06/07 ロシア交響楽団
05/25 ゴルフ 青芝会
05/22 映画Good night and
05/15 愛知県美術館木村定三
05/15 水野美術館所蔵の横山
05/12 ゴルフ 愛友会
05/01 ゴルフ シーズン到来
04/29 スキー
04/15 名古屋国際音楽祭
03/31 海 御前崎中田島砂丘
03/26 指揮者 西本智実
01/04 映画Always 三丁目の
01/01 初詣


200(H17)年
11/21 ソウル
11/02 徳川美術館
10/02 映画 蝉しぐれ
09/19 EXPO Asia POP
08/07 宇宙からの贈りもの
08/07 東山魁夷展 メナード
07/16 ボストン美術館の巨匠
07/13 EXPO アムール タカ
07/02 講演キートン山田
06/29 知られざる昭和篠田正
05/29 EXPO 青春のグラフ
05/25 名古屋市バス 大人と
05/19 蝉しぐれ 藤沢周平
05/18 ルーブル美術館所蔵 
05/14 祖父になる
05/04 自然をめぐる千年の旅 
04/21 EXPO
04/05 平成の洛中洛外 平山
03/26 宝塚歌劇マラケッシュ
03/04 講演可能性をつくる
03/04 万国博覧会の美術
02/28 上海  写真集
02/15 ロートレックとモンマ
02/12 映画 Ray
02/09 第36回日展
01/03 鍋パーティ
01/01 初詣


11/25 音楽:愛知県立芸術大学管弦楽団第一九回定期演奏会 外山雄三
10/31 爺爺:Third Granddaughter.   My daughter's second daughter.
10/25 聴講:金美齢 戦後、日本が子供たちに教えなかったこと

10/12 爺爺:Second Granddaughter.   My elder son's daughter.0

08/02 写真:東山公園テニスセンター

07/27 写真:名古屋港

07/26 写真:八事霊園 朝7:30ころヨーキー君と散歩で。 中央正面が八事斎場 いつかはここで・・・

07/25 写真:中川運河

07/22 観戦:ナゴヤドーム

07/08 自然:隼人池&名古屋赤十字病院

06/26 回顧:ヤマモモ 名古屋大学構内で

06/24 愛犬:My Yorkshire Terrier  写されていることを意識して少し緊張気味です。

05/20 回顧:つつじ

03/31 公演:宝塚 「Me and My Girl

03/07 聴講:西洋の美 日本の美 高階秀爾

03/01 美術:MOA(Mokichi Okada Association)美術館

02/10 美術:ボストン美術館浮世絵名品展  名古屋市美術館北斎展  愛知県美術館日展 東海展

01/12 美術:ロートレック展 愛知県美術館

01/09 旅行:京都 北野天満宮、仁和寺、龍安寺、上賀茂神社八坂神社

01/02 来客:宝塚歌劇団  紫門ゆりや さんが拙宅に

 

2008/11/25 愛知県立芸術大学管弦楽団第一九回定期演奏会 外山雄三
 マーラーの交響曲第5番 嬰ハ短調を聴きたくて行きました。理由は単純、私が今一番興味を持っているユダヤ人であったこと。それと記憶の中にクラッシック界の調性的統一から逸脱した遠隔調の交響曲を作曲した謂わば以前からの格式ばった交響曲ではなくて進歩主義、新ロマン主義の作曲家であったことからです。
其々の楽器が主役となって管弦楽団総出で賑やかにバラエティーに奏でている様に聴こえました。


2008/10/31 Third Granddaughter.   My daughter's second daughter.
 いっきに押しも押されもしない堂々たるjijiになってしまった。若い頃から何かと女性には縁があったが3人の孫娘に恵まれるとは・・・。きっと納まるときは周りに孫娘たちがいて涙で送ってくれるに違いない。
 3人が少し大きくなったら僕のすべてに影響を与えたアメリカ(Boston, New York, Philadelphia, Washington,D.C. など)を見せてやりたい。そして自然の中での楽しみも教えてやりたい。冬は大好きな志賀高原をはじめ、信州、奥美濃でスキーを、夏は山の美しさと雄大さに一番感動した上高地から涸沢を経てパノラマの穂高連峰を、春と秋は緑広がる中でゴルフを・・・。だがjiji、果たしてそれまで持つか? それが問題だ・・・。
如何に充実した人生にするかは矢張り孫達自身でしかないが、バランスのとれた柔軟で多様性のある人に成ってくれればと思っています。

長女の歯
(余談だが備忘記に残しておきたくて:1992年WashingtonDCを訪れているとき、写真に写っている娘の歯が、朝たまたま抜けました。ゴミ箱に捨てようとしたので制止し、記念になる所に埋めようと僕のズボンのポケットに入れました。Washington Monumentの展望台に昇るため順番待ちをしていたとき、ここだと思い付きLincoln Memorialと対面した側の柵を乗り越えて石の下に歯を埋めました。順番待ちをしていた多数のアメリカ人が僕の行動を非難するような目で見ていたのを今でも覚えています。しかしWashington Monumentの白く高い塔がTVなどに映ると、娘は「私の歯があそこに埋めてある」と言っているので矢張りいい思い出になっています)


2008/10/25 金美齢 戦後、日本が子供たちに教えなかったこと
 1934年(昭和9年)台湾生まれ今年74歳。1959年留学生として来日し1971年早稲田大学大学院を卒業している。
74歳とは思えない! 矍鑠(かくしゃく)とし、強い口調で自分の意見を多勢の前でハッキリ言うことができる女性です。
最前列で聞いていると、頭脳の良さもさることながら感受性の鋭さを感じます。幼少の頃からstraightに強い意志を持って生きなければならなかった台湾の環境と、そう言う血筋の基に生まれたに違いないと思いました。
「世界を見れば大変な国がたくさんありますよ。台湾と比べても平和で豊かで平等で自由で・・・、能天気に井戸の中の蛙になってないで、自分の国を大切にし、しっかりしなさいよ」と叱咤してくれている内容だった。

 


2008/10/12 Second Granddaughter.   My elder son's daughter.0
 長男が生まれた時のことが、つい先ほどのことのように思い出される。
ずっと眺めてきた子供が父親になった。「早いものである」それが今の実感です。
私たちと同じように、紆余曲折をしながらも、明るく前向きに考え、自分達の人生に挑戦していって欲しいものだと思っています。
JiJiは若い頃から、仕事でも遊びでも日々のことでも
「どうしようか?」と思ったときに出てくる言葉がありました。
「たったひとりしかない自分を、たった一度しかない一生を、ほんとうに生かさなかったら、人間生まれてきたかいがないじゃないか」(山本有三の『路傍の石』)
 中学生の頃、本を読んで自分と吾一をOverlapさせたのかもしれないが・・・。
今の時代は山崎直子さんのように女の子でも本人が願って努力すれば必要とされる人になれる時代です。
親の役割とは、子供が望むことであれば「いいよ」と言って後押し励ますことだけのような気が今になってします。


2008/08/02 東山公園テニスセンター
 Yorky君と朝の散歩です。(写真に写る様に丸い花壇の上に乗せてます)
土曜日の朝9時、歩いているだけで汗が出てきますが、各コートでは多勢のプレーヤーが既にテニスを楽しんでいます。

 

 

 

 

 


2008/07/27 名古屋港
 今日も暑かった。
港湾とは言え、海は広い大きい。
いつものことだが海を見ていると不思議な魅力を感じる。何故か分からないが見ているだけでワクワクさせる。何かが呼んでいるようだし、彼方はどうなっているのか見てみたい、そんな気持ちを起こさせてしまう。
左側の2本の塔は中部電力のタンク
右側の2本は伊勢湾岸自動車道の名港東大橋の支柱
左中央からJapan Coast Guardの「みずほ」が入港してきた。


真直で見ると Japan Coast Guardの「みずほ」も日本丸も大きい、ずっしりしたエンジン音が響いてくると、燃料高騰で支出も大きいだろうなと現実的になった。

 

この後、しらかわホールで開演されたドルチェ弦楽合奏団の第30回記念演奏会へ行って、バッハのブランデンブルグ協奏曲などを聴く。

 

 


2008/07/26 八事霊園 朝7:30ころヨーキー君と散歩で
 中央正面が八事斎場 いつかはここで・・・



高い塔は名城大学のタワー75


2008/07/25 中川運河
 今日は暑かった。36℃
中川運河にかかる野立橋の上から真南の方向を見ると目の前に中野橋が見え、その遠方に名古屋港のシートレインランドの観覧車が霞んで見えました。
二つの高い塔は中部電力のタンクです。

 


 


2008/07/22 ナゴヤドーム
中日ー広島 PM6:00〜
平日火曜日とはいえ、満員御礼。
夏休みに入り家族連れで大盛況です。

中日選手の大活躍と
5回、森野のホームランもでて楽しめました。

 

 

 


2008/07/08 隼人池&名古屋赤十字病院
 隼人池 Map(後方は南山高校中学女子部の校舎)
いつもの散歩コース。
今日もヨーキー君と一緒に散歩をしていると
蓮の花が綺麗に咲いていました。

 

 

 

 

 

 名古屋第二赤十字病院(八事日赤病院)
と山手通 Map
後方は、中京テレビの東山タワーです。

 

 

 

 

 


2008/06/26 ヤマモモ 名古屋大学構内で

 この実を食べた記憶がある人は田舎者に違いない。
小学生の頃、学校から帰っても、おやつが何もないときは近くの山に行って腹いっぱい実を食べたものです。
今年も子供の頃にかえって故郷の味を懐かしく何度も味わった。
(周りからはヨークシャー犬を連れた変な爺が変なものを食べていると思われているかもしれない・・・)


2008/06/24 My Yorkshire Terrier  写されていることを意識して少し緊張気味です。


2008/05/20 つつじ
 つつじの花を見ると、思い出すことがあります。
大学の校庭内の花壇にたくさんのつつじが植えられていて、5月中旬ころから気温が上がって暖かくなって来ると競うように咲き誇っていました。
大学1年生、学生生活が少し分かって心に余裕ができ、同学年の仲間たちとも交流が始まる頃でした。青春真っ盛り、43年も前のことですが、つつじの花が咲き出すといつも思い出します。
(名古屋大学内のつつじ)

 


2008/03/31  宝塚 「Me and My Girl
 瀬奈じゅん さん、ビル役になりきって気合が入っていました。自分を出し切って自分の役を楽しむ、観ていても気持ちがよく本当に良かった。
1幕と2幕の間に30分の休憩があっても、3時間の演劇をこなすには体力、若さ、情熱などがなくては務まりません。しかし、自分を出し切ってフィナーレをむかえたとき、観客が喜び感動し拍手喝采を浴びることで育っていくところがあります。
 一方、観客側からすれば、宝塚の若い彼女たちが健気に懸命に役を演じている素直な姿を観ていると、自分も明日から頑張ろうとアドレナリンがでてエネルギーを貰えるところがあります。
 紫門ゆりや さんも出演されてました、今後が楽しみです。

 どんなことでもいいから、人生の中で、自分が主役となって役割を果たすことができた人は幸せだと思います。それによって多くの人が悦んでくれたとき、自信というものが与えられ蓄積されていくような気がします。


 


2008/03/07 西洋の美 日本の美 高階秀爾
 人は何を美しいと感じ、どのように美を表現してきたか。日本と西洋との美意識の特質と差異について聞かせてもらいました。西欧美術の第一人者だけに話が濃厚で的確でした。声の質がやや衰えられたが漂う雰囲気には人物として第一級の品格が溢れ出ていました。
色々話を聞いて、なるほどと思ったことがありました。
日本人の意識には無防備で開放されたところがあること。
一方、西欧は
パリスの審判のように富、力、愛に影響を受けていること。

 絵画を観てもそうですが、日本と西欧の生き様の相違を考えると、日本は自然との共生で西欧は文明との共生で、生きてきたのだろうと感じます。
 


2008/03/01 
MOA(Mokichi Okada Association)美術館
 Places to see before you die.とよく言われることがありますが、以前から行きたいと思っていた美術館です。高台の入口のところから南の方を振り返ると太平洋へと続く相模灘が眼下に広がっています。海からは春を感じさせる暖かで柔らかな風が潮騒と香りを伴って熱海の急峻な山裾を十国峠へ向かってゆっくりと昇っていました。
 MOA美術館には尾形光琳が晩年(1700年頃だろう?)に手がけた、琳派芸術の最高傑作とされる二曲一双の国宝「紅白梅図屏風」が明日まで展示されています。この時期だけの展示は紅白梅の花咲くこの季節に合わせてのことだそうです。
 間近で見ると、金地の上に光琳が手にした筆の動きや流れ、touchが生々しく見てとれます。細かに観れば普通の筆使いですが少し離れると金地に色合いが重なってRealityがでてきます。そしてデフォルメされた川面の渦と梅の木の曲線が全体を圧倒し見事な構図を成しています。
この絵についての論評はたくさんあると思いますが。
 絵の正面4,5m辺りから、晩年の光琳になったつもりで眺めていると、白梅には長年の歳月で老成し下降する枝にも拘らず生き延びようとする3本の小枝があり品よく白梅を咲かせています。一方の紅梅は若々しい勢いのある枝が天を目指し幾枝にも伸びています。それらを阻み対比させるが如く流れる河と川面の文様を観ていると、ふと思いました。
 光琳は鴨長明の「方丈記」にある、ゆく河の流れを読み、それを題材にして描いたのではないかと・・・、自分の思いとは裏腹な時代の流れがいつの時代にもあり、それが河となって流れている。淀んでいる時もあれば、慌ただしく流れていく時もある。が、時だけは過ぎてゆく。
若木の紅梅と老木の白梅の花を見ていると、劉希夷の詩「代悲白頭翁」の  年年歳歳花相似 歳歳年年人不同 も思い出しました。
 色彩や構図、絵画技巧の素晴らしさもさることながら、梅木と河だけでは済まされない奥の深い人の世の物語が描かれているようで、絵画表現の究極の傑作だと思っています。
 今日は光琳の肉筆を肉眼で観ることで、光琳といろいろ語りあえたような気持ちです。本当によかった。

 
 備忘録:2009/03/04 下鴨神社

 


2008/02/10 ボストン美術館浮世絵名品展  名古屋市美術館北斎展  愛知県美術館日展 東海展
 浮世絵は今まで幾度となく観てきましたが今回は違った観点がありました。その理由は、ボストン美術館で浮世絵ができるまでの過程をビデオ放映していたからです。
 金沢のこうぞ和紙、山桜の木板をまっ平にする鉋、彫刻刀、絵の具、竹の皮を細かく切り裂いてつくる馬連など、素材造りをしている匠たちの技術力、そして絵師、彫師、摺師など一流の感性は地道で同じことの繰り返しであっても妥協を許さない、美に執着した緻密さと完璧さだけを追求する人達の才能の連係によってできあがっているのだと。
 謂わば、北斎の冨嶽三十六景など浮世絵の構図や色彩の素晴らしさも然ることながら、根幹のところは、それを支えている匠の技の存在の大きさです。日本の風土の中で培われている上質な基礎技術の集合体なくして浮世絵は存在しえなかったと言うことです。
 これは、芸術は物造りの原点であって、一つ一つの基礎基盤が完成していなければ「これは凄い!」「これを欲しい!」と思わせる浮世絵を作ることはできなかったと言うことも意味しています。
 このことは、高度な芸術文化がある国は、高度な精密製品や品質の高い製品を造ることができる国であると言うことにも通じています。
 という事は、芸術文化を育て維持していくと言うことは、技術立国として成り立っていくことにも繋がっていて重要なことです。(日本は凄いと、建国100年頃(1876年明治9年)のアメリカ人は思ったに違いありません)

 日展に変化を感じました。昨年までとは違って全体的に一皮剥けたような自然さと言うか、無理がないと言うか、そんな絵画がたくさんあったと感じました。その理由が、作品に対する選定レベルが引き上げられたからなのか、制作者のレベルが向上したのか分かりませんが、いずれにしても39回目の今回、新たな変化、ステップアップが起きたような気がしました。


2008/01/12 ロートレック展 愛知県美術館
 ロートレックは絵を描くことが好きだった。そのことが幸いし、ムーランルージュなどのポスター制作を手掛けることになったのだろう。世紀末の近代化が進むパリ下町の歓楽街で生きる人たちと共に過ごすことで、人という生きものの本姓を剥き出しにした人々の生き様を、濃淡のない単色の色彩と線描写で、人のちょっとした仕草や動きを的確に捉えデッサンにしている。
 私の勝手な想像だが、歓楽街のパリジャンの中でロートレックは、もてたとは思えない。寧ろパリ下町の享楽を提供する女たちの苦悩に共感しながら、下働き的に生きていたのではないだろうか。パトロンがつくような芸術家でもなかっただろう。36歳で亡くなっている。


2008/01/09 京都: 北野天満宮、仁和寺、龍安寺、上賀茂神社八坂神社
 学生時代、下宿の仲間や友人たちと大宰府天満宮へ何度も出かけて行ったことを覚えていて、いつか北野天満宮へ行って見たいと思っていた。心の奥底に今も残っている20歳前後の新鮮さや元気を、若さゆえ出来た無謀さを、思い出として振り返るには、人の少ない宮内をゆっくり歩きながら頭の中でタイムスリップさせるにはこの時期が最適でした。
天満宮の対面にある「たわらや」で名物の極太一本うどんを食べると、昔ながらの素朴さと簡素さに京都の趣を加えたようなうどんが五臓六腑を暖めてくれたので身も心も満足してしまいました。
 仁和寺は旧御室御所、辞書で調べると御室とは右京区のこと。境内は広く建物は木造で廊下を歩くと軋む音がして人の動きは直ぐに分かります。しかし、戸板と襖で仕切られた畳の室内には何もなく隠棲を想像するだけでうつ病になりそうで、セーターもストーブもない冬季の間、寒さに震え耐えながら娯楽もない長い一日を過ごすには余りにも単純過ぎ、時間を弄ぶ辛さを思うと絶えられません。(公家は無理だ)
 天井が高いことを除けば、部屋には無意味なものや無駄なものが一切ない。謂わば、茶室の原点のようだ。古来から簡素化(Simple)は日本人の思想であり美意識の頂点であったにちがいない。

 龍安寺は今年の年賀状にも使ったので是非とも訪ねたかった。敷き詰めた砂の空間の中に不揃いな石が不規則に置かれている石庭。西欧文明に見られる天体的な周期性や幾何学な造形美学に対局した、意図的な不連続性と不規則性が織り成す不思議な空間の造形美を眺めていると「綺麗だね」だけでは済まされないところがある。
小さな庭の中の世界にもかかわらず、見方や考え方によっては何処までも限りなく広かっていくような錯覚を起こさせてしまうLayoutである。それは、京へ京へと覇権を目指す身の程知らずな人の心へ、「どんなに求めていったとしてもEverythingには限界があるんだよ」と、石庭の作者は表現しているように思えてきた。(程ほどでいいんだ)
 得てして完成されたものに美学を求めていきがちであるが、学業と同じで、「不完全で余地が残っている部分を想像(創造)することによって完成させる意識に美学があるんだよ」と、示唆しているようにも思える。

今回、京都を巡ってみて、
 乾ききった喉に、冷たい水をごくごくと飲み干すと、ほっとする。その後に漂う潤った気持ちや時間のようなものを、人は必要としている。時代を見つめてきた京都には、荒れた戦や争いで奔走してきた、つわもの達の心を静めるために簡素で閑寂な時間と空間が不可欠であったのだろう。詫や寂の世界とは、そんな先人たちの知恵であり教えのような気がしてきた。
つわもの達の心を1200年も受け入れてきた京都の人たちは、衣食住に素材を活かす大切さ、そして、人の心に時空を活かす大切さを、こんにちまで守り続けている。この心意気に、私の心も潤い、ほっとした日になりました。


2008/01/02 宝塚歌劇団  紫門ゆりや さんが拙宅に
171cm21歳、こんなかっこいい女性が世の中には本当にいらっしゃるんですね。今まで春野寿美礼さんのファンでしたが、一目見て紫門ゆりやさんのファンになりました。何を着ても似合う人っていますが、実にかっこいい、センスがいい。言う事なし。
と言うわけで、「ファンクラブの・・・になりましょうか」と問いかけましたが No response でした。

遊びに来ていた娘と共に並んでカメラに収まりましたが、写真を見ると、理由が分かりました。
JiJiは犬のヨークシャーテリヤや孫がせいぜいのようだ・・・。