2016.12/10土 フルートトリオが贈るクリスマスコンサート

フルートは、パーカッションとともに
古代からある楽器の一つで
4万年前のものがドイツで発掘されたとか

観ていると
若くて美人の女性が吹いている姿が
一番妖麗で艶めかしくていい

チャイコフスキーの「くるみ割り人形
(Youtubeは:多分、ボストン郊外のタングルウッド音楽祭だと思う)
のメドレーが
一番美麗で耳に響きバレーの一場面を思い出させてくれた
  


2016.11/30水 再興 第101回 院展

何度も書きました
自然の生物の人間の描写、本当に上手です、が
鑑賞者に
何を訴えたいのか
どのように感動させたいのか
この絵を所有したいと思わせる
そのような気持ちが湧いてこない

表紙絵 / 紫上 高橋天山

気にいった作品が2展ありました
小山 硬の〈駿河懸崖〉
は、雄大で圧倒するような富士山を見事に表現していた
広くどこまでも続く海を富士山の下方に僅かだけ描き
手前に急峻で切り立つような岩岸と低い山を配置して際立たせている
色彩にも無理がない
この絵は観ても飽きませんよ(いつまでも富士のようにありたいなと思わせた)

平田 望の〈Phantasmagoria〉
少女が膝を立て閉じて座っている
その奥には明らかに一輪の花が咲いていることを想像してしまう(実際の絵は奥床しく描かれている)
両サイドに十数もの花が咲き乱れている花の鉢が据えられている
蜜の若味を漂わせた若花に蜂が寄ってきて、やがて実を結ぶ、やがて・・・
移り変わる花と少女の花が同化していると、思うのは私だけではないはず
随分エロくなったな(この絵は寝室に欲しいな)
   


2016.11/25金 「次世代AI:人狼知能プロジェクト」 東京大学准教授 鳥海 不二夫 

人狼ゲーム(汝は狼なりや? Are you a werewolf?)が
あることすら知らなかった

歴史を辿れば1930年頃のヨーロッパで古い
ゲームの内容を知ると
だます、見破る、説得による会話で人か狼かを推測し
追放と撃退を繰り返す

連想として
カトリックとプロテスタントの歴史を思い出した

それをチェス、囲碁、将棋のように
人工知能で対戦しよう、という試みである

非常に難しいところがある
会話に依るコミュニケーションである
1.先ずは会話の内容を理解すること(通訳と同じでAIが、聞く、話す、能力が必須)
2.村人、人狼など、の立場によって、相手を騙す会話術
3.会話の真偽を見破る洞察力
など
まるで、法廷内での三者の立場を映画やTVで見たが、それを思い出した
TV番組のTHEカラオケバトルの判定をも連想した

まさに
人間の知力のゲームであるだけに
これが人工知能コンピュータとして使われだすと
面白いでは済まされないだろう

政官財含めた人間社会の中に活用されだすと
多くのムダ(金と時間とエネルギー)がなくなるだろう
例えば
TTPや豊洲市場、オリンピック誘致先のような利権に絡んだゴタゴタ問題も起きずに
当初から綺麗で合理的な形でAI処理されるかもしれない

いずれにせよ
人間社会が大きく変わってくるような気がする
なぜなら
過去の事例や出来事の判例などの膨大なBig dataを使えること
それと
人の柵(しがらみ)がなく
Processとして敏速で
複数の条件による解決策(費用、作業時間、人気度、利益率など)が得られる
(映画になるが、スターウォーズのでてくるR2-D2やC-3POのように答えを出してくれる)
ブッダが作った権力者のいないサンガ組織のようになるかも???
見てみたいが
残念ながら、その頃は焼却されゴミと化しているだろう
  


2016.11/22火 安城市歴史博物館

今日は22℃と暖かい秋晴れでした
20年位前は安祥城址だけで、それを見学した記憶はあるのですが
印象に残らず忘れていました
「若冲と京の絵師」の特別展を開催していたので観覧しました

安城市の文化施設や周囲が充実しましたね
周りが広々して静かで落ち着いていて
秋を堪能するには良いところです

豊かな田園地帯が広がり(日本のデンマークと呼ばれていた)
食べることには困らなかったためか
人柄がよく真面目で堅実な人が多かった

私は長州人で
ここは、徳川のお膝元である
歴史本を読むきっかけを得ました
吉川英治や司馬遼太郎など・・・が書いた
信長、秀吉、家康から幕末明治の頃の物語である
何故
この尾張三河地域から、三傑が出たのか考えると
当時の収入源である食料(後の石高)が
広大な農地から確実に安定して得られる環境があったからだ、と思った

安城市は私にとって、第二の故郷です
仕事も家庭も
ここ安城市から始まった
  


2016.11/21月 ドームやきものワールド
  
全国の陶芸が集結してました
勿論、山口県の萩焼コーナーへ向かいました
数軒のお店を見て回りましたが
昔、萩で購入した陶器が幾つかあるし
これぞと思うものがなくて・・・

それと、自転車で九州を一周した時に
各県の陶器を観る気持ちや興味もなく余裕もなかったので
そんなことを想い出しながら九州の陶器を鑑賞させてもらいました

これだけ沢山の窯が全国にあるということは
千年以上も前から中国や韓国からの移民の方が
大勢居らっしゃるということなんですね

観客の方々を見ると
勿論、私もそうですが
何しろ、ここ20年以内には、きっと亡くなるだろうと思うような老人が殆どで
しかも九谷焼、有田焼とは程遠い信楽焼のような爺婆さんが多く
ちょっと疲れました

団塊の世代が80歳を超え
人口減少が起きてくると
日本はどうなるんでしょうね

AIによる社会が大半を占め、電気自動運転車が走り回り
殆どの人はスポーツと趣味で過ごす
そのような国になっているような気がした
  


2016.11/19土 名古屋大学レクチャー 持続可能な社会への道

「戦後公害の歴史的教訓から」のテーマでの考察である
昭和45年頃、三重県の四日市のコンビナートを車で通ったことがある
その時の悪臭を今も覚えている
四日市ぜん息、公害である

色んな本を読んできて
イギリスの産業革命からだろう
人馬一体が産業機械だった時代を一新させた
石炭による蒸気機関は、我々に合理的で豊かな生活を付与したが
同時に
機械化された人間をつくり、市場主義経済へと突き進むことになる
当然
光に照らされた部分ができれば、影となる部分もできる
欲、強ければ強いほど、犠牲も相応に大きくなる
それが公害である
ロンドンを歩くと燻銀色の歴史ある建物が顕在するというが石炭のばい煙の歴史跡だ
1952年のロンドンスモッグである
石油に変わることで石炭公害は下火になりました
しかし、今日でも中国の北京などの急成長している都市部は同様である
云う成れば
人類の歴史である

歴史は未来の道標というが
公害は人類が生存し文明とともに共存している
四日市も中国の空気汚染と同じ歴史である
きっと、インドやアフリカも同じ様な道筋を歩むことであろう

原子力発電事故による犠牲よりも、豊かさを求めている現実
原発ゼロにし、その分、電力消費を削減するような、負の議論や政策は全く上がってこない
(以前、夜間、飛行機からヨーロッパ上空、イギリスのロンドンを眺めたが、東京に比べ実に暗かった)
繁栄は電力消費量であると言わんばかりの光景が今も続く

「持続可能な発展とは」
将来の世代が、自らの欲求を充足する能力を損なうことなく、今日の世代の欲求を満たすことである
と結ばれたが・・・
生きていくために、今日の食事を考えねばならない時代が来ると、今が一番大事になる
強欲な人間がそんなことを考えるだろうか、と思った
(ヨーロッパの、アメリカの、中国の、日本の歴史を読んで)

最近のニュースでも電通の過労死や過労自殺など
残業を夜11時までしている日本企業の現実は
公害そのものである

市場主義経済を求める政官財の権力者たちがいる限り
豊かさを求める人間がいる限り
地球を食い尽くすまで終わらない、と思った
  


2016.11/18金 歌川広重の世界 保永堂東海道五十三次と江戸の四季

初摺作品を堪能しました
構図の天才
色彩の天才
遠近の天才
誇張の天才
音の天才(降雪時の静けさ、海川の音、風の音、人の足音・・・)
山、渓谷、岩石の天才
街道と樹木と橋の天才
海川雨雪、水の天才
グラデーション階調の天才
デフォルメ変形の天才
自然と人々の生き様を融合する天才
動くの天才
湿度の天才

都府県別に描かれた場所を数えると
東京2、神奈川9、静岡22、愛知9、三重7、滋賀5、京都1
圧倒的に静岡県
何故なのかと考えたら
先ずは富士山、箱根の山、大井川、駿河湾、湖、三島に吉原、街道の長さ
題材が多すぎます

ええい!
どれでもいいから一品持ってけ!
と云われたら
庄野の白雨」だな
雨、風、草木、坂道での上り下り、人が雨を受け急ぐ姿
(番傘で、笠で、背中で、駕籠の覆いで、ミノゴザで、雨を受ける)
これほどの、動き、雨風の音、掛け声が、そして湿気が
描かれている作品はない
  


2016.11/05土 水戸藩の学問 教育の伝統と現代

「文武不岐」という言葉をよく耳にしてきたが
その源流を知ることができた
TVの時代劇で大変有名な水戸光圀公の時代まで遡る

徳川最後の将軍、徳川慶喜の父である徳川斉昭が水戸藩主になり
改革を行ったことに起因している
弘道館を開設したり、将来に対する国策的な方針が打ちだされた

幕末のこの頃
このままでは藩の運営は破綻してしまうという危機感が
日本中を覆っていたのではないかと思う

保身と権力争いにしか頭がない連中と
日本を何とかしなくてはならないと思う連中とが
争っていた中で
水戸藩は後者の薩長土肥に属していた
(吉田松陰が会沢正志斎を訪ね、水戸学の先見性や国家的視野に感銘を受けている)

学問の重要性を考えていた水戸藩士だった梅村清淪の子息、梅村清明が
この中京圏に学問を広めた意義は大きい

時代の流れ中で
人間形成という分野が如何に大事であるかが
今日の講演会で理解できた
   


2016.11/04 文化のみち二葉館

近くて遠かった
市内にありながら、なかなか訪問する機会がなかった
文化の日の翌日だけあって静かでした

遠くて近きは男女の仲の諺のごとく
福沢桃介と川上貞奴の愛の館だった
電力事業王と、世界に名だたる女優の巣だけに
現代でも通用するモダンな様式である

この地域は徳川家臣上級の住まいだっただけに
今も落ち着いた町並みと、上質な住民が陣取っている

工学部電気工学科で学び、学友たちの多くも九州電力や関連会社などに就いたりした
私は強電ではなく弱電に属するコンピュータ会社に就いたが
電力については何かにつけ興味があった

昔なるが
長野県南木曽にある福沢桃介記念館を見学したことがある (2013.8/1にも記載
そこで、貞奴さんの写真を見た 川上貞奴 - Google 検索

二人の寝室だったところに
城山三郎の書斎が復元されていた

真面目で実直な性格が著書に溢れていたので大好きな作家だった
今も私の書棚には十数冊の本が収まっている
「男子の本懐」、「雄気堂々」、「落日燃ゆ」、「粗にして野だが卑ではない」など・・・
30歳のころ読んで感動した記憶が蘇ってきた

決して順風満帆ではなかったが
持って生まれた裁量に相応しいことをして生きた3人に出会えて
私までが清々しい気持ちになった
  


2016.11/01火 ケルトの残響とアイルランド文化 大野光子(愛知淑徳大学名誉教授)

ちょうど昨日がハローウィンでした
ハローウィンは古代のケルト人が起源のようだし
今日の演目もケルトだから聴講する

(ハローウィンの起源は何か?) What are origins of Halloween? 

また、ちょうど
ヨーロッパ、イギリスの夏時間が10/30(日)をもって終了したので
ホームページで表示している
UK時間をBST(British Summer Time)からGMT(greenwich Mean Time)にプログラム変更した

そんなことで
「夏時間終了」と「ハローウィン」と「ケルトの残響・・・」が重なって
アイルランド、ヨーロッパ、イギリスに於ける民族の歴史を振り返ることができた

今年観た映画「ブルックリン」の紹介もあった

サリバン先生が言っていた、アイルランド独立を指揮したマイケル・コリンズを尊敬していると
映画「マイケル・コリンズ」もアイルランドの歴史を知るにはいいですね

イギリスやヨーロッパ、アメリカの歴史や移民の書物をたくさん読んで知っていたので
納得しながら聴いていた


手塚治虫の「火の鳥」、「ブッダ」漫画を読んでいるが
インドもアイルランドも日本もアメリカもヨーロッパも中東も
人類の争いの歴史であった

人類の歴史を振返って思うと色々あるが
歴史的には一番幸せな時代だと思う

いつまでも全世界で、ハローウィンを祭れる日が続いてほしものだと思った
(世界中でハローウィンを祝う写真集) Halloween celebrations around the world in Pictures 

   


2016.10/24月聴講 中京大学レクチャーシリーズ 人工知能とコンピュータ囲碁 チームDeepZen代表 加藤英樹

コンピュータ囲碁やゲームはAI人工知能の一つで
人間と張り合って勝負を決める
その為には対戦相手の作戦が読めなければならないが
今までのコンピュータのプログラミングだと
何万という条件分岐が必要になる上に、パターン化して応用性がない
謂わば
決まり事だけを守ることしかできない専門バカ(人にも多いが)
ルーチンワークをさせれば速いが
未経験で複雑な思考が必要となると、何をしていいか分からなくなりHung Upする
コンピュータ人間である

勝負や競争の世界ではルールはあっても決まり事がない
学習能力があって臨機応変に対応できなくては勝てない
現在AI人工知能はこれに挑んでいるところであるのだろうが

AI人工知能といえども、人間社会の中で
同等に、代わりに何かをするとなると更に難しくなる
聴いていると
余りにも完璧性を求めすぎているように感じた
歩留まりを高くし過ぎたり、お持て成しになり過ぎたり、・・・
商品品質の完成度を高くするのは日本人の良いことでもあるが
ソフトウエアは更新したり変更する自由度が容易である
商品品質と同じように考えては駄目

あのMicrosoftのOSだって
毎月バグBug修正をしているように
あるところでのスレッシュホールドThresholdが必要だと思う
何故かと云えば
例えば、自動車事故によって(世界で125万人死者/2013年)、何万人もの人が死んでいる
ケガなどの傷害は10倍以上にもなるだろう
原因の殆どはドライバーが原因である、ミス、居眠り、スピード、焦り、・・・

問題の先決は、自動運転の完全性で事故死をゼロにすることではなく、減少である
人の運転に依る事故死の確率よりも
自動運転に依る事故死の確率が、10%でも、20%でも、減った時点でブレイクスルーBreakthroughするだろう

その為には自動車のAI人工知能のソフトウエアがスマホのOSのように適時に自動更新される必要がある
Googleを始めアメリカのソフト会社が、やっ気になっているのもそのためである
全世界13億台にもなる自動車

PCやスマホのようにOSとネットワークで管理されるだろう(世界一の保有国アメリカは2億6千万台、20%)

更に
電気自動車ともなれば、ICカードのようにファラデーの電磁気で充電し
人が乗れるパソコンボックスになるだろう!
やはり
全世界のコンピュータのOSを牛耳っているアメリカが
自動運転のOSを牛耳ることになり、燃料代相当のソフト料を支払うことになるのかな
  


2016.10/24月美術 ボストン美術館 俺たちの国芳 わたしの国貞

三菱商事の招待である
今年は浮世絵春画を見まくったので
そういう意味では表社会の歌舞伎俳優たちのプロマイド的な浮世絵である
表も裏もだが
見事な描画と色彩で、眼の肥えた審美眼を持つ、裕福な江戸商人たちを満足させたに違いない
明治維新後
欧米を驚かさせるほどの日本美術の優秀さの原点は
江戸人の浮世絵美術を観る目の高さにあったからだろう
そういう意味では
徳川幕府は日本美術の発展に役割を果たしたと言える
今の政府は目先の政権争いだけ
将来のAI人工知能産業、日本文化などに
拍車をかけるような政府であって欲しいものだ
  


2016.10/18火 久屋大通庭園フラリエ

いつも通過してばかりでしたが
今日は28度にもなる晴天と秋の草花、ハロウィーンHalloweenの飾り棚ができていたので
入園(無料がいいね)しました
土地の狭い日本の事情と名古屋市内の中心部に位置しているだけあって
規模の小ささと纏まっている感じは日本風の庭園として
見事に当て嵌まっている

盆栽や日本庭園、数寄屋を理解しているアメリカやヨーロッパの人が入園すると
それなりに納得するかもしれません

韓国人の李御寧が書いた
「縮」志向の日本人 を読んだことがある
韓国人だからと非難する人も多いが
私は的を得た論評だと思う

アメリカ大陸やユーラシア大陸で生きている(中国やロシア)人達からすれば
日本人は小ぢんまりとした島国の民族だと思います
日本には、独自の芸術文化がある
と同時に
いいものは他国の文化であろうとへっちゃらで受入れて(Halloween)
真似るのが上手な国でもあります
上の写真を見てください、小ぢんまりと色合いよく上手く纏めていますよ
  


2016.10/12水 下呂温泉

いい日ドライブで国道41号線経由で下呂温泉へ
平日とはいえ、閑散とし、人通りなく
将来破綻する地方自治体などと言われている
典型的な様相を呈していました
(ま、金土日は賑わっているのかもしれませんが)

先週行った昼神温泉も同じでした
それは、ゴルフ場もいっしょです
多分、団塊の爺婆が居なくなると
日本の地方は大きく変わるなと感じさせます

上の写真は、私が大好きなチャールズ・チャップリンの像です
何故ここにあるのかは知りませんが
そばに座りたくなります
      


2016.10/04火 三州街道をドライブ

いい日ドライブで飯田街道、三州街道を走り昼神温泉まで往復しました
写真は温泉の一番奥にある
十字屋可否茶館の前で
珈琲が美味しい
店主に何故ここで? > 水が良いから
飲み方は? > ブラックで、それからミルクを入れて、最後に砂糖を入れて
一杯のコーヒーから三種の味を堪能するのが良いとのこと

フォルクスワーゲンからマツダに車両入替し
初めての距離のあるドライブである

幾度も感じてきたことだが
ここまで来ると、流石に爽やかで空気が良い
それと南アルプスが遠くに眺望できる
信州の山々の、高さと、奥深さ、密林の緑は格別です

当然
「信州 信濃の 蕎麦よりも あたしゃ あなたの 傍がいい」の都々逸じゃあないが
蕎麦を食わなきゃ信州に来た甲斐がない
ついでに、馬刺しも食って
地元のりんごを買って

昔になるが
南アルプスや木曽駒ヶ岳、恵那山、大山入山、高鳥屋山、南木曽岳、蛇峠山、横岳などなど
登山で
子供たちを連れて
南信州の山が見たくなって
幾度も往復したルートだけに懐かしかった
今も信州は我が心の故郷である

追記
母の里帰りで、小学校5年生の夏休み、飯田に来たことがある
飯田インターの近くにある、母の母校である伊賀良小学校に行った
母が校庭にあった鉄棒にぶら下がり小学生の頃を懐かしんでいた
私は側で見ていたが、少し恥ずかしい気持ちになったことを覚えている
また
学校から近い同級生の家も尋ねた
男子生徒の母親が出てきて、色々話をしていたが
亡くなったらしかった

近くにある松川で泳いだとか
南アルプスの赤石岳が目の前に見えたとか
何度か聞いたことがある

もし今日、見せてやることができたら
きっと喜ぶだろうと思うのだが
     


2016.10/01土 喜びと悲しみのドストエフスキー 亀山郁夫 ロシア文学者 名古屋外国語大学学長

黙過について始められた
「黙過」とは何かドストエフスキーと現代
難しいテーマなので
この中に要約して書けるようなものではないが

私が学生の頃に思っていたことであった
人間社会の中での不平等、不公平、罹災で生と死を分けるものなど・・・
もし神がいたとするならば
なぜ
不幸というものがあるのか

何もせず誰をも救済せず、「黙過」しているのが神(人でも)なら
それは存在しないことに等しい
結局
神は架空のもの
神なんてものはいない
と、思うようになった

文学、芸術、映画などでも
神の存在は
人の心の弱さや不安を和らげたり解消しれくれるらしいが
ありえへん!

ドストエフスキーが今も多くの人に読まれている理由は
ロシア革命によって、社会主義や共産主義になっても(時代や社会の激変)
人は自分の都合で黙過し、矛盾することをも平気でしてしまう
天使と悪魔が心の中で共生生息している人間にメスを入れたからでしょう

やはり学生の頃
社会主義、共産主義、民主主義について深く考える時期がある

カール・マルクス(ユダヤ系)、ウラジミール・レーニン(ユダヤ系)、レフ・トロツキー(ユダヤ系)、ヨシフ・スターリン
たちは
その不平等を社会から根絶しようと考えた、もの凄く頭のいいユダヤ系の人達であった
イギリスの民主主義、アメリカの公民権運動などなど
権力を手に入れ安定安泰になると独裁に繋がり
維持するために粛清をする
慣れることで怠慢になり本来の目的を忘れてしまうのも人間

”人間はどんなことにでも慣れることができる存在だ” ドストエフスキーの「死の家の記録」より
      


2016.09/25日 クラッシック音楽への招待状

近郊に住む一般の人への大学からの招待である
中京大学の聴講や図書は頻繁に利用している
しかし、音楽は初めてである
こんな立派な円形の音楽ホールがあるとは知らなかった
ただ、ホール入口中央から舞台に向かって3本の大きな支柱があるため
視界が妨げれれるが耐震のために止む得ない(文句は言えない)

学生の交響楽団が有名なモーツアルトの
アイネ・クライネ・ナハトムジークを最初に演奏したが
フェルベルトフォンカラヤン指揮のベルリン・フィルハーモニーには
程遠いものだった(当たり前だが)

寺本みなみ・みずほデュオ姉妹のピアノとヴァイオリンは流石プロだけあって
学生との違いをもろに感じた(ヨーロッパのコンクールの審査は僅差でさぞ難しいことだろう)

中京大学が保有しているスクエアピアノ(スタインウェイ社1875年製)
宮廷サロンでの演奏気分でショパンのノクターン第2番を聴かせてもらった

名作や名品、名曲、名所、名人など
多くの優れものと接することで高尚になり目線が高くなる
大学としての役割の一つが垣間見えた日になった
    


2016.09/19月フ 古川美術館開館25周年記念展「加藤金一郎と丹羽和子〜絵は一生」

加藤金一郎、好きだなあ〜
作品全体を観ていて感じたことは
鑑賞者を意識して
上手く描こうとしたような筆使いが全くなく
楽しんで
感じたまま筆を動かしている
自分に自信のある人だな、と思った
片岡球子の画風にも似ている
こんな絵を描いてみたいな、と思った
左は「快晴御岳」


古川記念館でも「磯田皓と12人の作家たち」を展示していた
磯田皓
これがまた良かった
デザイナーとして生きてきた、と感じさせる作品
無理がない
絵を描かせると、文字(書道)を書かせると
人柄がでるというけれど、正にその通り

小学生の頃、絵を描けば、いつも優がついて、廊下に貼りだされていた
県のコンクールにも何度か出品したことがある
齢70、なんだか60年前に戻りたくなってきた(老いて二度児になる)
    


2016.09/19月ヤ ヤマザキマザック美術館 秋の所蔵品展

写真機がない時代の写実絵画は
色白で豊満な容姿の女性の美人画が多い
音楽家と一緒で
貴族に雇われた芸術家だったに違いない

フランス革命以降の時代になると
印象派などのような自由画風になる
が、生きてゆくには
自分の絵画力量がすべてである

フランス美術300年の流れを一望できる構成になっていたことで、感じたことは
自由で民主的であるということは
才能あるもの優秀なものにとっては住みやすい能力格差社会である
謂わば
資本主義中心のInnovation革新の時代が芸術の世界でも始まった
      


2016.07/20水 Google:蕉風発祥の地

意識するということは、興味が湧くということですね
灯台下暗しでしたが、足元を暑く照らしてくれました
今日、名古屋は34℃でした
 
今年は
古典文学を読み和歌に惹かれ
中国古典で漢詩文に・・・
春画を見尽くし(読み尽くし)男の太さと女の奥深さに・・・
そして
避けて通れない俳諧に・・・   和書

松尾芭蕉先生ですね   心入る


2016.06/28火 コミック表現の発展と英語圏 欧米および日本漫画史 清水勲 京都国際マンガミュージアム研究顧問

漫画の歴史
コミック(ストーリー漫画)表現の歴史
「コマ」と「吹出し」の合体についてなど(一般人は私一人だった)

漫画といえば
情報が乏しい、ど田舎で幼年期を過ごしていたので
月刊の漫画「少年画報」を父が買ってきてくれるのが唯一の楽しみだった
北辰一刀流千葉周作道場の少年剣士、赤胴鈴之助の真空斬り、竜巻雷之進との対決を
繰り返し見て、吹出しを読んだ

漫画は簡単で簡潔にストーリを導きます

中学生の、ある時期から書物の奥深さに気が付き
文字の魅力に惹かれました
(社会人になっても喫茶店や食堂で漫画に没頭している連中を蔑視していた)
その分、手塚治虫のストーリー漫画の凄さなどは知らなかった
また、同じ頃
映画を映画館で観るようになってからは
ストーリの中に入って主役のゲイリー・クーパーやグレゴリー・ペック、アラン・ドロンになってしまう自分を感じ、映画の魅力に嵌った

30歳の頃 Simple is best.
分かりやすく簡潔に纏めることが、如何に重要であるかを知った
黒川紀章の講演会で「決定権のある素人に、複雑で難しいプレゼンテーションはしない」と彼が言った
真に頭脳明晰な専門家は、難解なことを簡単にする技術と余裕を持っている、と感じた
リンカーンの言葉 government of the people, by the people, for the people, shall not perish from the earth.
E=MC²
映画も長編小説を2時間に収めている
武道は技も心も動きを少なくすると力と美が生まれる 上級のゴルファーも然り
芸術、デザインも
和歌や俳句も
漫画もしかり、できる限り簡潔にし心情を伝えるかである

絵画と宗教は密接な関係にある icon
文盲の時代、キリスト教を布教させるためにイコンIconを利用した
謂わば
文盲の素人へのビジュアル信仰である
壁画や絵画として教会や聖堂には必ずあって崇めさせた(選挙の立候補者ポスターである)
1995年ころ
アップルのパソコンを買って操作したとき
操作がアイコンIconになっていた
本来なら
Copy file(A) from disk:C  to disk:D with digits のように操作命令を入力する

マウスによって、アイコンのコピー&ペーストである
ビジュアルによるFileの移動操作になった(マウスを考えた人が凄い)
気付いたこと icon
名前がアイコンだった
パソコンがキリスト教のように広まって欲しいと、布教願いがあって
アイコンと命名したに違いないと思った
パソコンも、ド素人が操作をする部分を、漫画にすることで、拡販を狙い大成功した
勿論、奥は深い
1.我々人間社会で行われている業務、仕事の仕組み、商品製造、販売、会計、制度、約款、など
その仕組みを一部の隙もなく分析し流れを理解しなければProgrammingすることはできない
2.それをAlgorithm言語でRoutineにするには更に複雑で難しい
3.OS(Operating system)は更に難しく、アメリカ大統領のようだ?

どんな職種であっても
ある種の深い専門的知識と実務能力は不可欠であるが
漫画にできる(分り易く簡単にできる)能力をも持ち合わせていなくては
一流にはなれない

Comic book fans create community at 'Awesome Con'
漫画サザエさんの作者
長谷川町子さんは、鋭い感性を持ち、それを創意工夫する能力と、四コマ漫画に描く表現力もあった
謂わば、三拍子そろった、一流の人物だったに違いない
いや、四拍子、五拍子かもしれない
人を楽しくさせ、ファンタジーにさせ、日頃を開放させてくれた
それを一流の人は持っている
 


2016.06/27月 「言語と感情の起源: 人間コミュニケーションの特異性」 東京大学大学院総合文化研究科 岡ノ谷一夫教授

【要旨】人間は複雑な情報を交換できる言語と、繊細な感情を伝達できる表情を持つ。言語と感情の起源を、動物コミュニケーション研究から推測しようとする研究を紹介する。呼吸に随伴する発声が情動表現の信号となり、これが連続して発せられることで歌となり、歌と状況が連合して相互に分節化されることで言葉が始まった。言葉が情動を詳細にカテゴリー化することで、情動は感情となった。言語と感情により人間コミュニケーションは複雑化した。以上の仮説を、齧歯類、鳥類、およびヒトの行動・生理研究によって実験的に検討する。

興味が湧く要旨だったので出席(高齢者3名)
言葉が生まれるきっかけは
鳥のさえずりや獣の吠えを真似することから始まり、発生学習ができたのだろう
それが発達し、意味を持つようになり、文法ができた(8万年くらい前に)
更に
情動(驚き、恐れ、怒り、喜び、悲しみ、など)が
感情(安心、感謝、幸福、責任、尊敬など)へと発展したのだろうと

確かに
16年間、客先で社員から専務まで毎日折衝をして来た(外交官だったような気がする)
18年間、事業で中小企業の社長や役員、また一般の老若男女と接客をして来た
言葉と感情を読み取る術を、嫌というほど学んできた
社内の社員同士の慣れ合いとはワケが違う
何を言いたいか、何を望んでいるか、どう云う状況なのかなどは
言葉や感情、行動、態度で、直ぐ分かるが
問題は、どの様に対応するかである

英語にUnderstandと言う単語がある
意味は誰もが知っているように、理解する、気持ちが分かるなど、相手のことを知ること
それには
Underに、Standして
相手の立場になって聴くしかない

Understandすれば
I think・・・で、自分の考えは・・・で、説明や方法論、解決策を述べる
相互に理解して
Give and Takeに持込
 
漱石が「草枕」の冒頭で云っている
「智に働けば角が立つ、情に棹させば流される、意地を通せば窮屈だ、兎角に人の世は住みにくい」 
・・・
「人でなしの国は、人の世よりもなお住みにくかろう」
  


2016.06/18土 林望 文学、書物、そして書誌学 〜若き日の文学修行と恩師がたの面影〜

林望さんのイギリスについての本は殆ど読んだ
24年前ロンドンに行った時、イギリス人を観察した
彼らの伝統と洗練された生き様、強かさ、愛国心などを・・・
その背景は
英国の歴史、大航海時代、植民地政策、世界語となった英語、産業革命、発明や発見、制度、政治など・・・
列挙すれば切りがないが
「我が英国には、世界に先駆けて世界を築いた偉人たちがいたんだ」と言うような自覚を英国人は持っていた
「自国に誇りを持ち、その誇りに恥じない生き様をするのが紳士淑女なんだよ」とでもいうような
それを英国人に感じ
日本よりも100年先を生きている、とも思った

そんな理由で、もっとイギリスを知りたくなって書籍を漁ったわけ
その中に、林望さんのイギリス本があった
今回は、是非、生の声を聴きたくて出席した

表題のように、文学部の学生を対象にした講演でした
国文学者だけあって、流石だと、感心しました
国文学者は直木賞や芥川賞を受賞した作家とは比較にならない程、勉強をしていると、思いました
クラシックと歌謡曲の差がありますよ
更に
国文学者は論理的で謂わば科学者だと、思いました
古来からの礎となってきた文学を考察し、理詰めで奥深い洞察を加え、自らの思いを発展させている
この文学界と言う世界も、知識と知恵、発想と閃きの、熾烈な強者たちの戦場でもある、と感じた

頭脳明晰ですね
最後に、抜かり無く
日本文学史の中でも、源氏物語と和歌が、頂点であると、言ってました    Amazon林望
(今年、日本の古典文学、中国の古典文学、和歌を読んでいたので、納得するところがたくさんありました)
読書だけでは伝わってこない、新たな発見をし
見直しました
林望先生
 


2016.06/14火 日本・ことば・世界 ーある同時通訳者の思いー

ロシア語同時通訳者で、作家でもあった米原万里さんの本を以前読んだことがあって
同時通訳者の本音を聴きたくなって聴講した
勿論
文法の違いによって
通訳が難しいのは分かる
更に
外交に関わるような場面だと、お互いの国の立場があって
言葉の使い方は更に難しくなるだろう

特に、オバマ大統領の広島訪問でのスピーチや
各国が抱える原爆という問題にまで話が及んだが
国の思惑や外交上の互いの国の立場を重視して
謂わば、穏便に済ませるところがあるな、と感じた

この世界もExclusive排他的なPrivilege特権的なところがある、と感じた
まあ、そのあたりが通訳の資質や、ことばの役者になるのだろう
しかし
やがて、Artificial Intelligenceの技術の発展で、高度な同時通訳機器ができてくると
もっとSuperiority優位性が解消されEquipotency対等でDisclosure開かれた世界になるかもしれない

私自身、自分の思いや考えなどを
アメリカの友人たちに
日本人と同じ会話感覚で
思いのままに喋れたら
もっと日本の文化を紹介でき
聞きたいこともたくさん聞け
世界が広がり楽しく深く親交がもてたに違いない、と思う

日本人の英語会話力の低さを
ポケットサイズの優れたArtificial Intelligence通訳機でカバーする日が来れば
地球人になれるだろう
 


2016.06/09木 スポーツの価値を高めるために 〜新たなスポーツ行政のカタチ〜

スポーツ庁の紹介とPRでした

クーベルタン男爵が提唱した近代オリンピックの創立の時代は
参加することに価値があった
なぜなら、どこの国も参加しなかったから
しかし、今は違う
メダルの獲得数競争になった、と思った

メダルでも、「金」の価値は絶大である(帰国の飛行機の席がファーストクラス)
だってそうでしょう、世界一ですよ

鈴木大地選手は金メダルをとったから
初代スポーツ庁長官になれた、と思った

質疑応答中気付いたこと
事務方の口先上手、情報の寄せ集めのような人とは、ワケが違う、とも感じた
スケートのような動きが見える(荒川静香のウナバウアは誰が観ても優雅で無理がなく無駄がなかった)
水泳のようなスピードを争う競技でも
点数を取る競技でも、同じことが言える
金メダルを取った人だけが持つ違いである

たかがスポーツと言う人がいるが
文武両道、文武不岐だよ、と私は反論する
若い頃、武道をすることで、人間としての求道をも学んでいるのである

昨年読んだ、本を思い出した
400年の流れが2時間でざっとつかめる 教養としての日本経済史  - 竹中平蔵
「タレント」の時代 世界で勝ち続ける企業の人材戦略論 -酒井崇男

「チームワークより金メダル一人」H.I.S.会長 澤田秀雄の言葉

実践で強かったものがリーダーになり企業を育て利益を上げる
Microsoft、Apple、Facebookしかり

並1000人が集まっても優良企業にはなれない
殆どの人は、知識があったとしても、それをどう活用するかの技法が分らない
無知蒙昧で云われたことしかできない
だから
リーダーになっても戦略戦術がなく部下への押し付けのみ
そのため
言うことを良く聞く忠犬の登用になり
チームワーク重視の融和と調和重視の慣れ合いは
嘘、誤魔化し、狡猾な体質に
それは
派閥を生み、社内でのポスト争いに
当然
外敵に負けます

今の時代
入社して30年経って、社長になっても
時代錯誤で何も出来ず、慣例と成功例の繰り返し
ソニー、シャープ、東芝、三菱自動車・・・

社外に出て
社外で実績を上げた人を登用しない組織体質は
内部疾患する
   


2016.06/04土 物理学者の夢見る世界 〜世界は素粒子で満ちている!〜

素粒子とは何か?
と言う説明から始まった
物質の最小単位です
分かったような気がするが
周りのことや全体像が分かってないので???

事前予約だったので
学術に携わっている人達が多数出席していたようだ
そのためか、質疑応答に多くの時間が費やされ、かえってそれが良かった
結構、鋭い質問をする人が多かった
もし、学界の新理論発表だったりすると
専門分野学者たちの反論や異見で
相当白熱した討論になるんだろうなと思った
例えば
Canadian teen who 'Discovered' lost Maya city speaks out
の記事の中で
I think scientists are jealous. Sometimes they are scared of new ideas.
と言っている

この世界は正誤がはっきりしている、と改めて思った
ノーベル賞受賞の益川先生の言葉を聞いていると
理論的で無駄がなく、短く絶対的で確信した言葉である

事業をしていた時、思ったのだが
相手に何かを教えるときは、益川先生のような言葉になるが
一方
(一応セールスを18年やったから)
セールスのような商談だと、相手の脳力や知能レベル、意欲に合わせてしまうところがあり
理論が後退する
(言葉は悪いが、この程度の人間に、あまり難しいことを言っても無理だな、と言うような)

凄く、心に響く印象的な言葉が、益川先生からあった
数学は正しい言葉である」と
実は私も、コンピュータを勉強していた頃
CPUを動かす、意味を持つ数字に美しさを感じ
惚れこんだことがあって、響いてくるものがあった
間違いなく数学が正しくなかったら、この世に存在するものが成り立たなくなる
更に
物理は、数学と密接な関係にある、と
私もそう思います
物事の道理には、数式で表される理論が、E=MC²の様にシンプルで整然としている

コンピュータの
ハードウエア、ソフトウエアは
数学と物理のロジックで成り立っているから
正しく動いている
(更に高速の並列処理のCPUになると、正しく美しいと言う言葉がピッタシになる)

まさに今
HP作成専用PCで、このホームページを書きながら
同時に
ロンドンからインターネットで送られてくる「ClassicFM」を、iPADの外部スピーカで聞きながら
更に別のPCで
ロンドンからインターネットで送られてくる「Watch SKY News Live」をチラチラ見ている
(Breaking Newsで、モハメドアリが死去した映像が流れ また
 EU: In or Out? の討論や市民の意見などが放送されている)

これらの全てに
素粒子が懸命に活動しているのだろう
 


2016.05/23月 ルノワールの時代 近代ヨーロッパの光と影

三菱商事の招待です
ルノワールは学生の頃から好きだった
可愛い少女や若くて美貌と教養があふれた上品な女性をたくさん描いていて
鑑賞していても見飽きず欲しくなった
それと
色彩が明るく、今にも動き出しそうな絵が多い

ただ、今回の展示会は、きちっとした趣旨があった
産業革命である
よく云われるように、技術革新のような変化は
誰かを幸福にし、その分誰かを不幸にする

それを絵画で観てみようと言うわけである
書籍などの考察は読めば、ある程度のことは分かる
が、それは文字によるもので個人により理解が異なるが、絵画は見える
都会と田舎
富裕と貧困
娯楽と労働
荒廃と自然

現在、中国の都市部でスモッグが問題になっている
今から150年以上前の1850年頃から
同じ現象がイギリスやヨーロッパで起きていた
日本も100年近く遅れ1960年頃から高度成長とともに公害問題が起きた

鑑賞しながら思いました
画家達だって光と影に巻き込まれたに違いないと
いくら絵を描いても売れなきゃあ生きていけない
展示されている色んな画家たちの作品を観ても、買いたくなるような絵はなかった
(労働に疲れきった表情の人達、汚い服装で道端でたむろする人達、暗い通りに立っている娼婦としか思えない女、・・・)
パトロンが居るとは思えない画家たち

彼らの社会生活はどうだったのかを学芸員に質問してみた
10分ぐらい待たされたが
そのことは研究されてなかった、との事だった

この時代の芸術家って何んだったのだろう、と思いながら観ていて、はたと気付いた
彼らはパトロンや購買者のために描いたのではないのではと
売ろうとしてでなく、誰かの為にでもなく、描いたのではと
この社会現象を絵画に描き残さなくては、他に誰がやるんだ、というような
使命感のようなものがあったからに違いない、と思えてきた
(だが、やがて写真機ができて、パリのシャンゼリゼ通が写された作品も展示されていた)
映画で言えばチャップリンの「モダンタイムス」を想い出す

ヨーロッパ文明という光の部分を、私たちはいつも教えられ学んできたが
当時描かれた絵画を蒐集し、影の部分にも光を当てて
近代化とは何だったのかを展示した意義は大きい
 


2016.05/22日 西本智実指揮 モンテカルロ フィルハーモニー管弦楽団

天は二物を与えることがあるんですね
色々女性を見る機会はあったが、こんな美貌の女性はいなかった
更に80人もの西欧人をBaton一本で指揮する女性もいなかった
しかも相手は音楽界の兵達ですからね
大したもんですよ

愛知県芸術劇場コンサートホールほぼ満席
女性が圧倒的に多い、女性が女性に魅了されている
普通ではあり得ないが
そこには、格が違うとでも言うようなもの感じ、憧れているからかもしれない

今日も西本さんが真正面に見えるS席で、しっかり見ました
本当にいい女です
今日の曲目は
・ビゼー:カルメン組曲より
スメタナ:交響詩「我が祖国」より”モルダウ”
・チャイコフスキー:交響曲第5番

私が大好きな曲は
「我が祖国」です
ClassicFMでもよく流れている

いい女に出会えて、いい曲を聴けて
いい日でした

西本智実 関連頁:
2015.9/13 2015.3/21 2014.1/11 2011.12/8 2010.12/8 2006.6/25 2006.6/7 2006.4/15 2006.3/26
 


2016.05/21土 モンゴルの心 馬頭琴

馬頭琴は初めてである
二胡を大きくしたような感じで、共鳴部分が四角い箱、棹の頭が馬の頭でディフォルメされている
二本の弦は馬の尻尾の毛で、一つの弦に百数十本もの毛が使われているとのこと
弓も尾毛で百数十本もありバイオリンのように弾く
曲を引き始めて気がついたのだが、ギターのように弦を指先で押さえていない
指の第一関節と爪の根っこの間の部分を弦に押し当てて音階を出している
リズムは中国に近い

演奏が終わって、質問をした
遙か先まで続く大平原、無限に広がる大空、音を遮るものはなく反響するものもない
そんな中で馬頭琴を演奏した時の音は、今日のような室内のものとは全く違うのではないか?、と
嬉しそうな笑顔を見せながら、その通り!、全く違います、と
どのように違うのですか?、と追求する
やっと本質をついてくれた人がいた、というような顔で、風です!、と答えが返ってきた
そうだと、風上ですよね、と問いかけると
そんなことはありません、風に乗り舞うんです、と言われた
遮るものもない草原の風は我が物顔に振舞っているものと勝手に想像していたが
都会の中のビル風のような日本の世知辛い風とは、どうも違うようだ

スキーで、オートバイで、下り坂を自転車で、重力や他力に乗っかり
風を感じる気持ちのよさを思い起こしたが・・・?
モンゴルの大草原を駿馬に乗り、馬と一体になって駆けて行くようなイメージが頭の中で展開した
どこまでも続く草原の緑、透き通った青空、静寂と開放の中で
馬頭琴は風となって馬のように走るのだろうと思った
モンゴルの大地に立ってみないと分らない
司馬先生のモンゴル紀行でも読んでみたくなった
 


2016.04/26火 名古屋大学「プラズマ科学プラットフォーム」

名古屋大学からメールが来た
大学での先端プラズマ研究に身近に触れられる機会です、とある

かなり昔から
プラズマの研究が進められていることは知っていた
現在、我々がエネルギー源として利用している化石燃料に代わるもの
謂わば
人工的に太陽をつくるということらしいが
出来たという話が聞こえてこないし
どこまで研究が進んでいるのかも分からないので聴きたくなったこと
最近
特に人工知能Artificial Intelligenceとかで
いろいろ人工と言う言葉が多くなってきたこと
歩いて行っても十数分なので

しかし、核融合反応を利用した人工太陽というよりも
放電現象を利用した技術が、現実的な実態だった
確かに
我が家のTVもプラズマである

どうも、The endまでに人工太陽は照ってくれないようだ
しかし、ここ20年くらいのうちに
・人工知能 Artificial Intelligence が社会で活躍しそうだ
 仕事がなくなるとか、人類を支配するとか、言う小心者もいるが
 いつも悪いのは、それを利用する人間である
 そんなことより、人口減少の日本にとっては、AI立国として繁栄するチャンスである
  
・自動運転車、電気自動車も走り出しそうだ
 人間のミスや不道徳、焦りや疲れなどによる今の事故率よりも、AIの事故率が低ければ一気に加速するだろう
 化石燃料は何れ枯渇するが、プラズマによって発電ができれば、エネルギー問題は一気に解決する
 未来を恐れ不安でNegativeに考えたり、利害関係で変化を好まない連中も多い
 言葉の中にも書き置いているが
 「あらゆる変化は誰かをより幸福にし、その分ほかの誰かを不幸にする」ーーー 経済史家ジョエル・モキル
 変化を受け入れ、それを自分のものにする、それが歴史で、それが現実で、それが未来で、ある

・バーチャル リアリティ Virtual Reality も目の前まできている
 ゲーム、映画、TV、などの映像分野だけでなく、産業や教育分野など
 我々が目にして確認しているような全てのものにVRが活用されるようになるだろう
 Barack Obama just tested a VR headset and loved it
 Virtual reality articles & Guardian

大学で、電気工学を学んできたこと
会社で、超大型で最高速のスーパーコンピューター理論(HardwareとSoftware)に携わってきたこと BurroughsのBSP
事業で、人間と社会を学んだこと
その延長線上にあるAI、VRの未来が大きくInnovationしようとしている
そんな未来社会を観て体験してFarewellしたいと思うのだが・・・はたして
 


2016.04/19火 春の院展

いつものように全てを観て
ただで貰えるなら、どれにしようかと、いつもは迷うのですが
今回は一発で決まりました
今年になって古典文学を読破していた関係もあって
十二単衣の作品が目に入った、作品名を見れば紫式部、これしかないでしょう
高橋天山 月明紫式部
別紙の解説には
「紫式部とは顔馴染み、私が道長卿の御前で伶人として楽奏し、テラ銭を頂戴して居た前世の折、彼女は情深さ故に
恋で失敗するタイプであり、かの陰陽師、安倍晴明公にぞっこん惚れて、都はずれのボロ屋敷に住む晴明様の元に通い婚であり
普通女性は待つ側でありましたが、逆ナンの彼女は晴明公の摩訶不思議なる超能力に心底魅了されてしまったのです。
晴明様に近づきたいというエネルギーと受けた感化によって源氏物語が産まれた事は確かです。
そして、平成のこの御代にかっての友人であった私が、彼女をこうして顕彰して差し上げることが出来たのは
誠に幸いな事と言うべきでありましょう。」

紫式部とは友人関係の気持ちで描かれたんですね
気持ちは分かりますが
いくら著名な才女といっても晴明という男の所へ夜な夜な通う女・・・私は友人でも無理です

いろんな当時の文献を読んでいると(紫式部日記今まで読んだ和書一覧
気が強く、負けん気で、意思が強い女性らしいですね(文面から男が書いたと言う人もいる)
だが
才女であるため
宮中では、ライバルも多く、中傷も多かっただろうし
あって然るべき性格だからこそ、源氏物語が書けた、と思う
自分がしたいことがあって、それに向かって進んでいける強い意志を持ち、気力も才能もあった
現代でも、凡人たちと仲良し小好しになって集っているようでは、出来ないでしょう

やはり女性は
心の美しさ
顔の美しさ(顔は心の窓と前から思っていたら、ダヴィンチも言ってました)
姿の美しさ
が揃っていると徳をしますが
(才女ではあったが、お手がついていないところから察して)

桐壷の書き出だし
女性たちの嫉妬僻み妬み・・・(見初めてもらいたい女同士の闘争)
寵愛を受ける喜び(子を産むために、お手をつけてもらう喜び)
眉目秀麗で頭脳明晰な男子を産んだ(光源氏)
光源氏と命名する(源の氏の血筋として世に出て光って欲しい)
飽くなき欲望を男子に託す女心が冒頭から書かれている
昔も今も変わらないです・・・
ハムレットの中で「弱き者汝の名は女なり」と言ってます(この意味も深いですよ)

しかし
はっきりしないこと、解釈の違いなどが多々あったとしても
源氏物語は1000年も前に書かれた、凄い(かの有名なシェークスピアでさえ400年前ですから)
だが
女性だから書けたと思う
女性の目線ですよ
男はもっと違うことを考えていますから(書きたいけど・・・)

月明かりの中で
源氏物語を執筆しているようだが、右手が袖の中で見えない
英文の本を読んでいると、よく出てくる単語にNightmareがある
夜中になると、妄想とか恐怖、欲望、後悔などが、頭のなかで駆け巡りだし
本来は筆が走るのだが・・・、悪夢の中かもしれない

顔は心の窓
どんな顔つきに描いたのかなと覗き込むと、左手で口元を隠している
雅な十二単衣を強調し、心の内面を表情として描かない古典的な手法である
紫式部の表情を見たかったなあ
 


2016.04/14木 三菱東京UFJ銀行貨幣資料館 浮世絵「広重の花鳥版画」

流石、大手銀行、世界中の通貨が蒐集されていた
日本の最古の貨幣は和同開珎だと教えられたが
近年、飛鳥池遺跡(藤原京)から富本銭が見つかったので塗り替えられそうです
古典文学を読んで飛鳥、藤原京、平城京が身近になったので
興味を持って解説を読み鑑賞できた

歌川広重は天才ですね
東海道五十三次で魅せつけられているだけに
どうやって褒めればいいのか? そうか

私は山里の田舎で18歳まで暮らした
かすみ網や鳥もちで小鳥たちを捕獲して(今は禁止らしいが)
メジロ、ホオジロ、シジュウガラなどを小鳥籠で飼った
鳩のつがいを買ってきて小屋で30羽ぐらいまで育てた
また、ポンプの空気銃を持っていたので、多くの鳥たちを殺生し食べた
そんなことで
鳥たちには恐れられていたかもしれないが
山野に生息していた鳥の動きや姿は、日常の中で眼にし観察もしてきた

花鳥版画に描かれている
羽ばたいている動き、留まっている姿など、瞬間を捉えた鳥の仕草が実に見事で、納得できる
自然の風景のなかにある木や花、季節感に溢れた情景などは
今も記憶のなかにあって、これも懐かしく頷けるところがある
やはり
実際に実物を見て、感じたものを覚えているから
その良さが分かり、楽しめ、魅了されるのである

余談ながら
今になって思えば
幼少の頃、勉強もせず宿題もせず(小3、4の担任の手嶋先生は、僕をそのたびに叩き殴り廊下に立たせた)
いつも山と向き合った日々だった
山奥に行って松茸狩りをしたり、山芋を掘ったり
近くの山で山桃を食べたり、薪用の木の切り出しを手伝った
川では、魚をとったり、泳いだり
畑や田圃では、野菜や田植え稲刈りの仕事を手伝いながら
自然界に共に生息する動植物の一年を見てもきた
それらが
文武芸を楽しむ礎になっていた
  


2016.04/12月 八重桜

今年は古典文学を読むぞ、と決めて読書をしていたら 和書棚
3/3に「道の古代」の講演会が中京大学であった
この2つが重なって、一気に和歌と奈良の平城京の時代ことが
頭のなかで駆け巡り、夢にも出てくるようになった
奈良は「和歌の都」でもある、と思った

美術館で絵画を鑑賞の時は、一作品タダで貰えるとして鑑賞しながら、一番好きな作品を選定する
同じ様な考えで、和歌も一番好きなものを一つ選んだ
いにしえの 奈良の都の八重桜 けふ九重に にほひぬるかな 伊勢大輔
である
言葉の流れが滑らかで、無理がない、情景が見えてくる

もっと知りたくて
歌人や、詠んだ時の状況などをNetで調べて、益々好きになった 百人一首61番
いきなり指名されて、即興で詠んだらしい
才女であることは間違いないが
剛力彩芽武井咲のような可愛い娘で
女子プロゴルファーの柏原明日架のような長身でスタイルのいい体型に違いないと
勝手に、自分の好きな女の子のイメージにしてしまった


余談ながら
タングルウッド音楽祭でレナード・バーンスタイン指揮のセレナーデを演奏中
14歳の五嶋みどりのバイオリンの弦が2度も突然切れた、が見事に対処した(昔々映像を見た記憶がある)
突発的なできごとだったが、焦った顔一つ見せず、平然と、しかも間髪を入れず、演奏を続けた
動じず、即座に、如何に、対処するかで
その人の持つ、本当の力量が分かるものである
(仕事柄、何度も見てきた。 平常は尤もらしく100点だが、突発的なトラブルや事故では0点になる男を)

花見も飽きてきた年頃になっていたが
今年は気になった、八重桜が
で、散歩の途中で会う知人たちに聞くと
いがいや近所に結構ありました

人は「意識がないと、目に耳に頭に入らない」とよく言われますが
正にその通りでいた

今年は八重桜を見に、山崎川(なし)、鶴舞公園(事務所で聞いたがなし)、名古屋城(二の丸にあり)
東山植物園(桜の回廊があって、流石これでもかというほど爛漫でした)名古屋大学(あるある)へ行きました
しかし、近所で可憐に咲いている、3m位の若木の八重桜が、一番気に入りました
若いっていいですね、木も花も女性も

万葉の和歌を読むと恋愛(求愛)ものが多いです
何故か???、と思って考えました
歌人たちが、若いんですね
中高生くらいで結婚し、30歳後半で死亡する時代です
体に張りがあって一番美しくなる年頃で
心も無垢で素直で健気な年頃で
精力がでてきて異性が欲しくなる年頃で
ちょっとしたきっかけで深い仲になってしまう年頃です

今年の春は
古典を読んだことと
中京大学主催の上野誠先生の文化講演会を聴講できたおかげで
八重桜に、わくわくした春を迎えることができた
(ちょうどこの時期は、新入生や新入社員の女性も八重桜のように初々しく綺麗でした)
 


2016.03/12土 新美南吉先生と音楽

新美南吉を知る人が少なくなって来た
聴講してる人たちも殆どが婆さんばかりである
戦争体験者たちの口述と同じように
女学校時代に南吉先生と接点があった生徒たちに
聞き取り調査をして、纏め上げた内容の講演だった

残念なことに
発表者の作文朗読に終始して
面白みがなかった

生徒になると分かるが
講師の力量とでも言うようなものを、敏感に察知してしまう
全ては内容次第ではあるが
ここ十数年、PCを使ったプレゼンテーションが主流になったこともあって
スクリーンの表示内容を、読んだり見たりするだけで凡そは分かってしまう
盛り上げるには、決まった路線から如何に寄り道をするか脱線するかにかかっている

先生の力量、生徒の力量、についての余談
私も会社員の頃、一週間単位で講師をさせられたことが幾度もある
多分、力量を見透かされていたに違いないが
お声が幾度も掛ったということは、生徒諸氏たちが満足してくれたからだろう

今でも覚えていることが一つある
東京工業大学卒の若者が金曜日の最後の日に
Multiple CPU(central processing unit) system=複数プロセッサーが
Multiprocessing多重処理をしている時の
Stack Mechanismのarchitectureを教えてくれ、と質問した
一般的にCPUが一つでも理解は難しい
鋭い質問だった
数年前に、私も同じような疑問を持ち、学習していたので
黒板に解りやすく、schematicにして説明した記憶がある
どのような質問をするかで、反対に、生徒の力量が分かる

知らしめることの余談
今年は司馬遼太郎先生の没後20周年である
書店に、記念する本がたくさん並んでいる
私は先生の本を殆ど読んで、多くのことを学んだ  備忘録:2002.6/22
その一つに
司馬遼太郎先生は昭和35年頃から
坂本龍馬、西郷隆盛、大久保利通、大村益次郎、秋山好古、秋山真之、高杉晋作、・・・
教科書でしか知らなかった歴史上の人々を、物語にして世に知らしめた

同じ様に
時代が進む中で
新美南吉が残したものを懐古しながら
彼の存在が戦時中の女学校にあったことを、知らしめたことに、意義がある
 


2016.03/05土 博物館がJazzになる

中央最前列に、私のためにとってあったように一席空いていた
当然、指定席かのように、遠慮なく座り込む
Jazzは特に間近がいいよね
だってそうでしょう
演奏者やヴォーカル、聴衆が一つの場にいて、共に楽しむ
サックスが1.5b前で響き始めた

最初の曲がSmile
映画好きな人なら絶対知っている
そう
映画界に偉大な足跡を残した偉人、チャーリー・チャップリンが作曲した
僕が最初に聴いたのは中学生の頃で
ナット・キング・コールによって歌われていたものです Smile: YouTube
その後
チャーリー・チャップリンが監督、制作、脚本した
映画「モダン・タイムス」を観て、そのことを知りました
産業革命とともに発達する機械文明に、資本主義が拍車をかけ
労働者の尊厳が無視せれて行く社会を痛烈に批判した風刺映画でした
こんな社会に辟易した二人が自由を求めて旅立ってゆく
無声映画の最後で、連れ添いの女性に
「Smileを見せてごらんよ、笑顔さえあれば、生きて行けるから」 Smile:YouTtube
チャップリンが、そんなことを言っているような映像だった (彼も現実、生半可な苦労はしていませんからね)

余談

チャーリー・チャップリンの映画音楽で言えば
「ライムライト」が好きです Limelight: YouTube
これもチャップリンの作曲です
マントヴァーニ・オーケストラのものが好きでレコードを買い、今もあります
また
チャップリンの映画は心に染みてくる
「街の灯」「ライムライト」は特に好きです
人の心の奥ゆかしさ、人生の悲哀を映像の中で見事に表現しています
世阿弥が風姿花伝の中で言っているように奥の深い人の心を
チャップリンは知り尽していました
日本人もイギリス人も
いや人間性のある人は世界中何処にもいるものだ、と大学生の頃に感じました

更に
Take Fiveが演奏されました
Dave Brubeckと比較はできませんが Take Five: YouTube
これがまた、大好き
音(楽器:サックス、ピアノ、ベース、ドラム)の強弱と軽快なリズム、それと間
ポール・デスモンドの作曲です

音楽は映画とともに中学生の頃から私の心に染み入っています
今日も楽しみました
 


2016.03/03木 道の古代 ーある万葉学徒の迷妄ー 奈良大学国文学研究室 上野誠 先生の著書Amazon

型に嵌まった専門的な古典文学の話かと思いきや
冒頭の一言から魅了されてしまった
実に世界観あり
実に柔軟性あり
実に人間性あり
専門外の話題が豊富で多種多様、縦横無尽
自主占有になりがちな人が多い中で、他主占有ができる人
謂わば
専門分野を深く考察し、知り尽していながら、素人になれる人
賢く、心ひろく、自信のある人でないとできない

余談
技術系の仕事をしていたが、27歳の頃、金融機関のある人(私を一番知ってくれた、おとな)との出会があった
仕事は勿論だが、文武芸にも重心をかけた生き方をすることの大事さを受けた
今も、この様に文学に興味を持ってHomePageに書けるのは、その人の、お陰である

今年、たまたま、日本の古典文庫をほとんど読んだ  和書棚
奈良の仏閣巡りも観光の一つかも知れないが
奈良は和歌の都でもある

・いにしえの 奈良の都の八重桜 けふ九重に にほいぬるかな ー 伊勢大輔 大中臣輔親の娘 (経緯を読んだが才女)
・あをによし 奈良の都は咲く花の にほふがごとく 今盛りなり ー 小野老
・・・・・ 
平城京界隈に咲く八重桜を見物しながら万葉の時代を生きた、歌人の心を旅したい、と思った  まずは本から万葉びとの奈良
人の心を動かす人との出会が、今日もあった
 


2016.02/27土 ウクレレ デュオ

ウクレレを間近で聴いたことがなかったので行く
弦が短く4本のためか、音域が狭く、乾いた音で、響かない
ギターのように独奏ができる楽器ではなく
歌を聞きながら、フラダンスを観ながら
伴奏のための脇役楽器だと、思った

フラの女性は、にこやかな表情を絶やさず、薄手のワンピース姿で
曲に合わせて手足腰をゆっくりと動かしている(寒そう)
ふと足元を見ると、裸足で踊っている
部屋全体が大きく余り暖房が効いていないので観客はヤッケを着たままである
コンクリートの床はもっと冷たかろうと、思った

10年前に映画「フラガール」を観て、感動した記憶がある
その曲も演奏されたが、蘇っては来なかった
やはり
映画の中の若い女の子のフラの方へ眼が行って、音が耳に入っていなかったようだ

一つのことに夢中になっていると他のことが疎かになる
隙ができてしまう (映画「ボディガード」を想い出した)
目の視野は100度程度しか見えないが
音は360度から無理やりにでも耳に入ってくる (ClassicFMの魅惑曲集
だが
見るも聞くも、気を惹かれるには、何かの理由がある
私の場合は、美である (本:人はなぜ「美しい」がわかるのか を読んでみようかな)
 


2016.02/07日 ピカソ:青の時代の秘密 高階秀爾 愛知県美術館

小男である、頭髪は薄くなってきたが黒い、顔は老人を感じさせるが目に気迫がある、老眼鏡を使う
歩行に老人を感じさせず、背筋が真っ直ぐで姿勢がいい
黒のスーツに、黒のワイシャツ、白っぽいネクタイ、薄水色の膝まで届くような長いマウラー
当然だろうが美術評論家としてダンディーな装いで、お洒落を楽しんでいる
話の口調や語調に老人を全く感じさせない
大原美術館館長、高階秀爾84歳   以前講演を聴いたことがある2008.03/07 

MacのノートPCでプレゼンテーションをする
画面に表示されているのは、ピカソの絵画だけである
アジェンダAgenda、レジュメResumeなど、文字が一切ない
ディスプレイの絵画だけで、話が次から次へと展開する
絵画の説明内容にとどまらない
制作の背景や派生する事柄が、大曲の花火のように打ち上げられ炸裂する
西欧文化、文学、哲学、宗教、歴史、時代、民族、地理、都市、所作の意味、職業、人間関係、妻子、愛人・・・
世界観があり、視野の幅広さを感じさせる

大山巌元帥、庭師の重森三玲、建築家の黒川紀章が
真の専門家は、専門分野は勿論の事だが
分野外の周囲のことも専門以上に熟知してこそ専門家である、と言っていたことを思い出させた

いつもの余談になるが
殆どの、凡人は
自分の体験や思考の範囲の中で、内容を解釈したり、解釈しようとする
自分の尺度の中でしか測れないから、人の話を聞けなくなる
珈琲を飲みながら会話をしていても
説明会やプレゼン、講演会もだが
話し相手や講師の話の内容を適確に理解できず、しようとせず、勝手に自己判断したり、解ったふりをする
それでは、別の世界や周囲への視野が広がらないだけでなく、バカの壁の中に居続けることになる

さて、ピカソのこと                    関連:2015.12/26土
絵の天才であったことは世界が認めていることだろうが
高階さんの縦横無尽で豊富な解説を聞きながら、連鎖した言葉がある
四苦八苦である

四苦は、生、老、病、死: 自分の意志で思い通りにできない苦しみ
八苦は、生、老、病、死、愛別離苦、怨憎会苦、求不得不、五蘊盛苦
    愛別離苦: 愛する者と分れる苦しみ
    怨憎会苦: 怨み憎しむ者に会う苦しみ
    求不得不: 求めても得られない苦しみ
    五蘊盛苦: 執着する苦しみ

一度生を受け、この世に生きていれば、一度は味わうであろう苦しみ
ピカソ自身の四苦八苦だけに限らずで、周囲の環境や時代など、限りなく逆鱗に触れたに違いない
それらの、はけ口が、ピカソ絵画であったとしか思えなくなった
「変化の天才」と言われる所以であるとも思った

凄くもてたらしい、女性遍歴も並じゃあない(タイガー・ウッズもだが)
男前で、頭脳明晰で、鋭い感性、オーラが溢れ出ていれば
女は、そばに居たくなるし、受け入れたくもなる 

女にとっても男にとってもだが
美を求める本能は
生であり
性であり
政である、と勝手に思っている
 


2016.01/28木 中京大学ロボット特集

1.スポーツ現場のロボット: ロボカップの歴史と本学ジャパン・オープン2連覇
   サッカーの世界チャンピオンチームに勝つロボットチームを創る国際プロジェクトがある
2.保健福祉現場のロボット: ロボットを活用した介護予防の実践
   ロボット介護機器開発5か年計画
3.生産物流現場のロボット: Amazon国際ロボットコンテストにおける3次元センシング技術
   Amazon Picking Challenge国際ロボット大会で6位

3番目の人工知能高等研究所 工学部副学長 橋本学先生のプレゼンが一番良かった
先生はHardware Software知識を完璧に掌握し、方向付けが適確な管理監督、
世界競争の中での日本の問題点や優劣、将来への展望などを講演され、素晴らしかった

動画を見て、アメリカAmazonの物流現場のロボットが凄いと、思った
現在は、物品の保管棚が移動ロボットに乗っていて、箱詰めする人の所まで移動して来る
更に、箱詰めまでを、全自動のロボット化にすることを目指し
昨年5月シアトルで、ロボットが箱詰めする国際コンテストを開催した

観て、考えて、動く、をロボットがする
三拍子揃わなければ使い物にはならないが、完成すれば人手は要らない
人間の遂行能力と一緒だが
Androidには、更なる付加価値が付く
福利厚生が要らない、ストライキなし、労働組合なし、ミスなし、怠けない、早い、文句を言わない、24時間働き続ける
保身がない、こだわりがない、面子がない、人間だけが持っているものがない

たまたま、今年から古典文学を読んでいるが 和書棚
人間の生欲、性欲、政欲とは何なのか?
人間の労働とは何なのか?
食べれて、異性がいて、・・・人間たらしめるものは何か?

映画アベンジャーズAvengersかな
だが、カレル・チャペックの「ロボット」に書かれている、人間とは何か、人間の生、に行き着くかも

あと30年ぐらい生きて、世の中を眺めて観たいと、思った


2016.01/11月 青春のグラフィティコンサート in 日本ガイシホール

NTPグループの感謝祭にMKさんの招待で鑑賞する
約10,000人が収容できる席は殆ど満席である
I20席はNTP社長と対面で、観るにも聴くにもベスポジBest positionだった
直径が100mの円形ホールの天井は、恰も映画「未知との遭遇」の円盤を思わせた

新入社員の1969年、業務を学び、身に付けることで忙しく大変だったが
私は結構スポーツや趣味を忘れてはいなかった
謂わば、青春のグラフィティGraffitiをしていた(HPに記載しているので見て頂ければ・・・)

その頃の日本のフォークは聴衆と共に歌うというようなものが多く
青春の蹉跌や失意、若い男女の恋心、先行きの不安定を歌詞にしたものが中心で
戦後生まれの団塊の世代を惹きつけ、共感させた

全員が登場し、いつもの雰囲気:南こうせつ、海援隊(武田鉄矢、千葉和臣)、森山良子、杉田二郎、夏川りみ、クリス ハート

<一部>ーーーーーーーーー
南こうせつ
人なっこさで憎まれないようだが、かなり頑固で気強い性格をしていると思う
この世界で一匹狼として生き残るには、心の強さがなくては続かない
それと
彼の代表歌である「神田川」のような持ち歌があったからこそ続けられたのだろう
一万回以上は歌ったと言っていた

夏川りみ
沖縄出身と歌唱力が幸いしていると思う
彼女も「涙そうそう」に縁があったから、ここに立てていられる(骨折で座ってもいたが)
余談ーーー
縁ということに併せて、もしIfという、この言葉の意味を50歳頃から考えるようになった
大学生の時アメリカ統治下ベトナム戦争真っ盛りの沖縄を旅したことがある
琉球王国である
歴史を語る気はもうとうないが、時事を考えるとき、もしIf、たられば、で将来を考えるようにしている
もし、沖縄県がスコットランドと同じ様に英国から独立するか否かの独立住民投票をしたら
触手を伸ばしてくる近隣諸国が出てくるに違いない
沖縄を「涙そうそう」のような気持ちにさせてはいけない

杉田二郎
古希ですか、同期です
若々しく落ち着いた、大人を感じました
私達以降の人は「戦争を知らない子供たち」なんですよね
余談ーーー
私と生きて来た世界が違うので分らないが
この年まで続けらたことを考えると、歌が好きだったからだけではできないと思う
やはり、彼の才能や魅力を多くの人が認めたからだろう
作詞あり、作曲あり、演奏あり、企画あり・・・
多くの人の縁と、共感する人達が居なければ続かないし続けられない
そういう意味で舞台を見ていると
自分の哲学がしっかりしていて、道理を知っている男の雰囲気を感じました
まさに、孔子が言う「七十而從心所欲、不踰矩」


<二部>ーーーーーーーーー
森山良子
歌手生活50年だそうです、凄い
歌唱力もあるが作詞、作曲もする
「さとうきび畑」これも、沖縄に行って観ると感じますよ(夏川りみ、縁があるのかも)
余談ーーー
もう50年近く前ですが、戦後の情景が残っていましたからね
青い太平洋が広がり、青い空から太陽が照り、緑の広いさとうきび畑だけが海風でざわわと動いていた
一人太平洋を眺めながら、辛かっただろうな、と思って嗚咽した記憶が今もあります
海から空からアメリカ軍がくる
日本軍は壊滅し、逃げたりていない
捕虜になるくらいなら死ねと言う、それは権力者の言い分だと、何故思わなかったのか・・・
国のために死ねと民に強いる国は滅亡してもよいと、何故思わなかったのか・・・

クリス ハート
サンフランシスコ出身(森山良子も、縁があるのかも)
歌唱力も日本語もじょうず
日本人が持つ心の歌との出会があるといいね!

武田鉄矢
この人こそ、タレントTalent
人を愉快にさせるに掛けては芸能界でもトップクラスだと思う
人の心情を底抜けに明るく大らかな雰囲気させる頭の良さがある
余談ーーー談ーーー
昔だけど、高校生の次男が町内会の夏祭り歌謡ショウで「贈る言葉」を歌って喝采を受けていたことを思い出した