2021年備忘録 2020年備忘録  2019年備忘録  1996年〜2020索引
 美術 時空を超えて、芸術家の審美眼を観賞できる
    絵画にもオーラがある 美意識やセンスは、論理や理論より先行し、言葉や文字より上位にある
 音楽 オクターブの黄金比1.1618を聴ける
 聴講 真理を探求する人と会える


2021.

2021.6/21 美術 第43回 日本新工芸展 | 松坂屋美術館 | 松坂屋名古屋店

観賞しながら日本の工芸について思う
・明日以降も食べていけるか 腹が減っては戦はできぬ
・理想には体力の支えが不可欠 老病死
・暗中模索には強い心が存在しなければならない 自信と幸運

自動制御の技術による大量生産が可能な時代
古来からのハンドメイドは貴重かもしれないが
その魅力が作品に反映されていないと淘汰されてしまうだろう

美意識と創造力は限りないようだが
人間は限りなく飽きっぽいところがあるのも現実である
 

2021.4/21 美術 没後50周年記念 山口蓬春展 ―蓬春が目指した、新しい日本画の可能性― | ジェイアール名古屋タカシマヤ 山口蓬春記念館

山口蓬春の青年期の作品に色彩の「暗さ」を感じた
小学生の頃、私が描いた絵を「暗い」と先生から言われたことを覚えている
心が絵に表れるとも言われた

山口蓬春30歳の頃から、作風が一変する
緑色を基調とする、明るい色彩で、空間が実にうまく表現される様になった

自分の道が見つかり、描くことに自信がでてきたからに違いない

敗戦後、岩絵の具を使ったデフォルメDeformedされた作品が多くなるが
達観の境地で、自分の好きなように描いたのだろう

男にとって、社会的に貢献し、力量を評価され、何かを成し遂げた人生ほど、幸せなことはない
 

2021.4/16 美術 第76回 春の院展 | 松坂屋美術館 | 松坂屋名古屋店

 いつものように一品選別
阪野智啓 大船 - Google 検索

一般的に、見上げる目線でとらえたくなるが
大船を左上から右下に引っ張る構図にし
右上空から左下に向かって見下ろす
俯瞰的な視野で全体をとらえている
人々が大船に引っ張られて移動している様子が
見事に表現されている


 

2021.1/7 美術 平山郁夫が描く世界遺産展 | 松坂屋美術館 | 松坂屋名古屋店

 平山郁夫画伯の作品、好きです
いつものように、展示された全作品をまず観ました
(説明や解説は一切読みません 観て感じる)
もう一度、入口まで戻って
無謀にもタダで一品もらえると仮定し、欲を出して選びます
(欧米の美術館だと、こうはいきませんが…)
本画の「平山郁夫画 薬師寺の夕べ - Google 検索」「平山郁夫画 法隆寺 - Google 検索
月下シルクロードを行く - Google 検索
3品になりました(欲張り爺さんに)

なぜこれを!
この絵を観ていると、悠久の自然の営みを感じ
自分もその中で生きていると感じます
人は皆、自然の成り行きに任せて生きている 無為自然

 素描もしっかり観賞しました
ペンで描かれた線(輪郭)に、無駄な線がまったくない!
筆で描かれたような水彩に、ありのままの情景を感じます!
天、太陽、月、空気、人、木、建物、砂
自然の様、暑さ涼しさ寒さ
自然がもつ美を大切にしていらっしゃる気持ちが伝わってきました

書は人なり文字は人となり、という言葉がありますが
絵も人柄が表れますね

コロナ禍、悠久の世界遺産を観賞することで穏やかな気持になれました
これが正に美術のもつ力でしょう