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2023.
2023.11/27 再興第108回院展|松坂屋美術館|松坂屋名古屋店
いつものように全て見た
全体に300号以上の大キャンバスが多かったが
なにか暗い感じで欲しいという気持ちが起きなかった
テネシーウイリアムズの「欲望という名の電車」という映画のように
余程の衝撃的な内容でもない限り興奮しない
まあ
高齢と共に欲望の美学センスがマンネリ化してきたのかもしれない
Aging Paradox のところにも書いているように
青春は本能の成熟でPassionとなり 理性の成熟でEternalとなる、が
理性というものにはマンネリが伴っている、Refreshしなければ飽きが襲ってくる
それは、画家についても言える
再興第108回院展|公益財団法人日本美術院
2023.06/20 松坂屋美術館 日本新工芸展
いつものように、一品いただけるとして選ぶ
「染色 永久 寺島利男」に決まった
これしかない
ヒダというか、シワに覆われた奥深い穴
直感的にアレを想像した
エロ爺さん、そのものになって、この染色作品をじっと観ていると
永久に続く奥深いものに、生命の始まりを感じさせ
その美しさが見事に表現されている
動物は、快感の絶頂と引き換えに、子孫を維持する宿命みたいなものが
プログラミングされているんだなと思いきや
人間となると例外もある。宦官もあったし、LGBTQもある、人間とは奥深い・・・、まだまだ未熟者だ!
未来永劫の生命の営みは
日本の「古事記」や、西欧の「アダムとイブ」にはじまり
谷崎潤一郎「痴人の愛」「卍」、太宰治「人間失格」「斜陽」、与謝野晶子「みだれ髪」、芥川龍之介「藪の中」、坂口安吾「堕落論」、泉鏡花「高野聖」、川端康成「雪国」「眠れる美女」、安部公房「砂の女」などなど、切りがない
絵画や写真などの視覚になると偏見をもつ人がいるが、寺島利男は染色による正見で見事!
2023.05/01 ていねいに美しく暮らす
北欧デザイン展| ジェイアール名古屋タカシマヤ
ひと通り見て、日本とよく似た民芸品だなと思った
推測だが、北欧も東北も、冬が長く外出は難しい
どうしても屋内でなにかしたくなる
屋内生活に関わる家具など
美の理論のようなものがなく
無心に役立つ日常の実用品として
丈夫で長持ちするように工夫をし
より使いやすく見た目もいいものにしたに違いない
生活に密着した家具や、調度品に芸術的な美を見出した人がいた
日本の民藝運動家の
柳宗悦である
人の暮らしの中にも美を求めた
生物は美を求める、なぜ美人が好きなのか? 考え出すと奥が深い・・・
2023.02/09 入江明日香展 時空の旅人
| 松坂屋美術館 | 松坂屋名古屋店
まさに女性の描き方である
ひと通り見たあと、じっくり鑑賞する
子供ぽい少女が、通常とは、かけ離れたものを身にまとっている
常識ではない構想に漫画ぽさがあるが、一つ一つ丁寧に描かれている
人間は心のなかで
花になったり、鳥になったり、獣になったり、色とりどりに移り変わっている
そのようなことが描かれているような気がしてきた
いつから、この画風になったのか気になった
29歳で、このような自分流の画風をものにしている
芸術で生きる(個人の才覚)ことは至難の業である
そういう意味で、良かったなあと思った
(サラリーマンじゃあ分からんだろう 個人事業主の同感、共感よ)
自分のやりたいことがあり
人に頼らず
人のマネをせず
自分を信じて真面目に励んでいると
人は助けてくれる
世に出ることができて本当に良かった